家族写真―3.11原発事故と忘れられた津波

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家族写真―3.11原発事故と忘れられた津波

  • 笠井 千晶【著】
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  • 小学館(2020/06発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 365p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093887670
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「ずーっとおいてきぼりだ、ここは」

第26回小学館ノンフィクション大賞受賞作の単行本化。著者は元テレビディレクターで現在はドキュメンタリー監督として活躍中。


福島県南相馬市で生きる、上野敬幸さん一家を襲った東日本大震災。
上野さんは、両親と幼い2人の子どもの家族4人が津波にのまれました。しかし、その後に起きた原発事故により、自宅のあった地区は警戒区域に指定されます。そして、行方不明者がまだいるにも関わらず、警察も自衛隊も捜索に入らなくなってしまったのです。

本書は、そのような中で避難を拒み、仲間とともに行方不明の家族を自力で捜す上野さんの姿を、著者が7年にわたり丹念に取材した記録です。震災から年月が経つにつれ一般には報道されにくくなってしまった、被災地での現実が明らかにされる労作です。

「復興」という大きな言葉からはこぼれ落ちる心のこまやかな変遷を、著者は丁寧な筆致で描出します。
「見つからない」のではなく「捜しにきてもらえない」場所にいる行方不明の家族を今も捜索し続ける上野さんや、福島の現在を、ぜひお読みください。

内容説明

カメラを抱え現地に通い続け、撮影した映像は450時間を超えた。失われた命と、新しく生まれた命。ある被災家族の絶望と再生に寄り添った7年間の記録。第26回小学館ノンフィクション大賞受賞作。

目次

プロローグ 旅のはじまり
第1章 大津波と出会い(2011年8月‐2012年2月)
第2章 捜索(2012年3月‐2013年3月)
第3章 命と風化(2013年4月‐2014年3月)
第4章 天国の家族(2014年4月‐2015年3月)
第5章 記憶(2015年4月‐2016年3月)
第6章 再会(2016年4月‐2018年3月)
エピローグ 物語はつづく

著者等紹介

笠井千晶[カサイチアキ]
1974年生まれ。山梨県市川三郷町出身。ドキュメンタリー監督。静岡放送、中京テレビに勤務の後、2015年フリーに。テレビの報道現場で働く傍ら、東日本大震災後の福島へ一人で通い撮影した長編ドキュメンタリー映画『Life生きてゆく』(2017年)で、第5回山本美香記念国際ジャーナリスト賞受賞。同作での取材をもとに執筆した『家族写真 3.11原発事故と忘れられた津波』で、第26回小学館ノンフィクション大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミライ

42
311東日本大震災で被災した1つの家族を追ったノンフィクション。本のサブタイトルに「原発事故と忘れられた津波」とあるように、登場する上野さんは、両親と2人の子供の家族4人を津波で失い、その後発生した原発事故により捜索が行われず、失った家族を上野さん自身が探すことになる。本書は非難を拒み行方不明の家族を探す、上野さん一家(妻と娘)に寄り添った7年間を記録した一冊。聞き手に徹した著者の筆致に引き込まれてあっというまに読んでしまった。本のタイトルを「家族写真」にした理由はエピローグの前のページでわかります。2020/07/07

ぐうぐう

41
報道は時に暴力になる。ただ、その刃は相手を傷付けようとするから、防ぐ手立てを講じることができるとも言える。そう考えれば、報じられないことこそが最大の恐怖なのかもしれない。『家族写真』は、東日本大震災の被災者家族を追ったノンフィクションだ。南相馬で被災した上野氏は、津波により両親と二人の子供を失う。しかし、福島第一原発に近いこともあって、家族の捜索は困難を極める。ほとんどの住民は放射能を恐れ避難し、警察や自衛隊の協力もないまま、数人の仲間と共に捜索活動を続ける。(つづく)2021/01/22

山口透析鉄

28
市の図書館本で読みました。 東日本大震災の津波で家族を失った一家を追い続けたドキュメンタリー映画を撮った方の書いた本で、きっかけは些細な事件でも、放送記者としての使命を考え、丁寧に取材を繰り返す中で被災された方々の信頼を得ていく過程が淡々と綴られていますね。 当時の私は腹膜透析が不調で入退院を繰り返し、尿毒症の症状も出てきて血液透析(いわゆる通常の人工透析)に切り替える直前くらいでしたので、あまり頭も働かず、当日も臥せっていました。 夕方にようやく起き出し、事態の深刻さがようやくわかりました。(以下コメ)2023/06/04

0717

14
南相馬市は原発事故の被災地と認識されがちだが、津波による被害も甚大で、立ち入り禁止とされたため、救えたかもしれない命も失われ、ご遺体の回収もままならず、深く心を痛めた方々がいたということがよく分かりました。津波でお子さんと両親を喪った家族と、最初は怒鳴られながらも寄り添う著者の、回復と再生、信頼の物語。映画の方も観てみたいです。2021/04/14

後藤良平

3
表紙の写真に既視感が。筆者紹介の欄に「Life生きていく」という映画の題名を見て、あれ?と思ったが、まだ思いださず。プロローグを読んで行ってやっと思い出した。調べると20290324にメディアテークで観て、上野さんの話も聴いた。ほぼ3年前の話だが記憶は薄れるものだ。浪江の話でも読んだが、福島も津波の被災地なのに、他と違って原発事故があったのでその翌日から津波被災者の捜索が中止されている。助かった命も救えず、遺体の捜索すらできない。それも3年経っても地元有志の捜索だけ。悲しい事実だ。年間No.17榴岡図書館2022/02/13

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