鴨川食堂

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 206p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093883344
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

読むとお腹が空く、ハートフルストーリー!

京都・東本願寺の近くにあるというその食堂には看板がない。食堂を切り盛りするのは、鴨川流とこいしの親子二人。この食堂では、もう一度食したい食べ物の味を少ない手がかりから再現してくれるという。店に辿り着く手がかりはただひとつ、料理雑誌に掲載される<“食”捜します>の一行広告のみ。
「鯖寿司」「ビーフシチュー」「鍋焼きうどん」「とんかつ」「肉じゃが」「ナポリタン」の思い出と味を求めて、六人の客が訪れる。

柏井 壽[カシワイ ヒサシ]
著・文・その他

内容説明

寂しさも辛さも吹き飛ばす、美味しい六皿、ご用意しました!京都のカリスマ案内人、初の小説!

著者等紹介

柏井壽[カシワイヒサシ]
京都生まれの京都育ち。TV番組や雑誌の京都特集で監修をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 3件/全3件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hiro

250
「宮崎美子のすずらん本屋堂」で、京都のカリスマ案内人、柏井壽さんの初小説として紹介されたので、図書館で予約した。依頼者の思い出の食べ物を調査して再現してくれる、元警察官の鴨川流とこいし親子が営む京都の鴨川食堂に依頼された「ビーフシチュー」「肉じゃが」など‘6皿’の連作短編集。会話文が中心なので、さらりと読めるが、逆に登場人物の心の動きがあまり表現されていないのが物足りなかった。また、初出の順に並んでないため、季節がとびとびになり、京都の季節の変化を感じにくかった。鴨川食堂のおまかせ料理を一番食べてみたい。2014/02/16

佐々陽太朗(K.Tsubota)

202
「”食”探します」 客の依頼で思い出の食べ物を探しだし、再現し提供するという趣向。断片的な手がかりから思い出の味を再現する展開はミステリー小説と言えなくもないが、むしろ人情小話といったほうがぴったりか。人には誰にも思い出の味がある。その味をもう一度食べることで、味だけでなく当時の様々なことが鮮明に思い起こされる。長い時の経過にさらされても忘れ去られることなく、心の奥底で大切に守ってきた思い出、それこそがその人のルーツだろう。”食”を探しだす作業は、その人の人生を見つめ直し、未来へ向かわせる作業でもある。2015/01/11

しゅわ

201
【図書館】手がかりは料理雑誌の一行広告<“食”捜します>のみ。京都にある看板のない料理店は、依頼人の思い出の味を探してくれる料理探偵でもあります。新しい生活に飛び込む引退刑事が探す亡き妻の思い出料理、振り切ってしまったプロポーズの時のビーフシチュー、大事な何かをおしえてくれた少年時代の味、元夫のとんかつと意思、祖父との思い出のナポリタン、幼い頃に亡くした母の肉じゃが…どれも思い出の味だけでなく、その料理に込められた人の想いも包んで出してくれるような、ほっこりと温かい6つの短編集です。2014/11/08

紫 綺

192
場所がわかりづらい上に看板の無い食堂、その中にある想い出の食さがし専門探偵事務所。京都東本願寺の近くにある鴨川食堂は、京料理に限らずどんな料理でも出てくるスゴい食堂。読むだけで涎が出てくる、グルメミステリー連作短編集。親娘の京都弁での会話が心地いい♪2014/09/21

まちゃ

186
料理専門誌に掲載された「食、捜します」という一行の広告を見て訪れる依頼人。鴨川父娘が依頼人の断片的な記憶を頼りに思い出の食を探し出して再現する。思い出の食に再会した依頼人が人生の新たな一歩を踏み出していく。鴨川食堂で交わされる京ことばに京都を訪れたくなりました。お腹と心をほっこりさせてくれる短編集でした。2016/04/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7517861
  • ご注意事項