あんぽん―孫正義伝

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  • サイズ B6判/ページ数 399p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093882316
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

ここに孫正義も知らない孫正義がいる

今から一世紀前。韓国・大邱で食い詰め、命からがら難破船で対馬海峡を渡った一族は、豚の糞尿と密造酒の臭いが充満する佐賀・鳥栖駅前の朝鮮部落に、一人の異端児を産み落とした。
ノンフィクション界の巨人・佐野眞一が、全4回の本人取材や、ルーツである朝鮮半島の現地取材によって、うさんくさく、いかがわしく、ずる狡く……時代をひっかけ回し続ける男の正体に迫る。
“在日三世”として生をうけ、泥水をすするような「貧しさ」を体験した孫正義氏はいかにして身を起こしたのか。そして事あるごとに民族差別を受けてきたにも関わらず、なぜ国を愛するようになったのか。なぜ、東日本大震災以降、「脱原発」に固執するのか――。
全ての「解」が本書で明らかになる。

内容説明

今から一世紀前。韓国・大邱で食い詰め、命からがら難破船で対馬海峡を渡った一族は、筑豊炭田の“地の底”から始まる日本のエネルギー産業盛衰の激流に呑みこまれ、豚の糞尿と密造酒の臭いが充満する佐賀・鳥栖駅前の朝鮮部落に、一人の異端児を産み落とした。孫家三代海峡物語、ここに完結。

目次

第1章 孫家三代海峡物語
第2章 久留米から米西海岸への「青春疾走」
第3章 在日アンダーグラウンド
第4章 ソフトバンクの書かれざる一章
第5章 「脱原発」のルーツを追って
第6章 地の底が育てた李家の「血と骨」
第7章 この男から目が離せない

著者等紹介

佐野眞一[サノシンイチ]
1947年、東京生まれ。早稲田大学文学部を卒業後、出版社勤務を経てノンフィクション作家に。97年『旅する巨人宮本常一と渋沢敬三』で第28回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。09年『甘粕正彦 乱心の曠野』で第31回講談社ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

87
評伝というジャンルをどう読んでいいのか戸惑う。この本は孫正義氏について書かれたもの。現在の氏の過去の出自や家族、家族間のトラブルなどが主な内容だ。そこにインタビューを含めてこの厚さの本になったのか。結構ストレートな表現が多く著者の好き嫌いははっきりすると思う。まえがきでは孫氏のいかがわしさを紐解くようなことが書かれていたが私には文字のいかがわしさのほうが人物についてよりも多く伝わってきた。著者佐野眞一氏の評伝、誰か書いてほしい。2017/04/27

みんと

63
孫氏の生い立ちや祖父母、両親、伯父の素性、在日であることの苦悩など、実際のインタビューを元に赤裸々に綴られている。 育った家庭や家族は、お世辞にも温かさとか幸福とは言い難く、その中での勤勉を貫いた孫氏の芯の強さは持って生まれた素質なのだろうと思われる。 どんな批判めいた事を言われようが、日本を愛し、日本のために尽力し続ける、その信念はゆるぐことなく貫き通されるのだ。 穏やかな風貌とは裏腹に燃えたぎる強い意志は、これから何を築きあげてゆくのか非常に興味があり楽しみでもある。2012/12/30

vinlandmbit

47
古本屋で購入。もう思い出せないですが、以前どこかで手にとって読んだ本書を久しぶりに手に取り読了。いやはや地の底に流れる凄まじいマグマの熱量(=孫さんに感じる底が知れないエネルギーの所以)を出生からの歴史を紐解きながら追っていく様な不思議な感覚。本書が刊行された2012年1月からだいぶ経った今、以降の更なる昨今の打ち手の凄さ/出してきた結果含めて改めて孫さん凄すぎます。2019/06/03

James Hayashi

42
孫は油断ならない男である、などの著者のコメントが鼻につくが面白い。実業家としての孫正義に焦点を当てるのでなく彼の育った環境や家系を描く。小説で「三たびの海峡」「血と骨」などあるが、こちらはノンフィクション。ただ後半実父や親戚のコメントにズレがありどこまで本当かわからなくなる。養豚と密造酒作り。極貧から大富豪。シャープのロケットササキ氏との出会い。破茶滅茶な父親。夢がありヴァイタリティーを感じる。日本が好きだという事は簡単。しかし私財100億円を寄付するとなるとハンパでない。こういった特異な日本人少ないな。2018/01/14

HIRO1970

40
☆☆☆2012/06/17

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