石巻赤十字病院の100日間―東日本大震災医師・看護師・病院職員たちの苦闘の記録

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石巻赤十字病院の100日間―東日本大震災医師・看護師・病院職員たちの苦闘の記録

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093882071
  • NDC分類 498.89
  • Cコード C0095

出版社内容情報

そのとき、地域病院は野戦病院と化した

簡易ベッドで埋め尽くされた待合室、廊下にあふれる被災者、家族の安否もわからないまま不眠不休の極限状態で働く医療従事者の姿――3月11日以降、連日テレビなどでこの病院の様子が報道されました。
なぜ石巻赤十字病院がこれほどクローズアップされたかというと、約20万人が居住する石巻圏の医療施設がほぼ壊滅状態となり、唯一、水没を免れ、自家発電機を所有していたこの病院に人々が殺到したためです。また、石巻市役所が浸水のため孤立、一時は300か所にまで膨れあがった避難所への医療提供やアセスメント(評価付け)も医師自らが担いました。結果的に救えない命も少なくはありませんでしたが、それを最小限に留める努力を、赤十字の組織力と機動力をもって全力で行ったこの病院の取り組みは、今後の災害時救急医療のモデルケースになるともいわれています。
かつてない規模で行われた過酷なトリアージ、津波被害特有の“低体温症”患者への対応、避難所の劣悪な環境が引き起こした肺炎――石巻赤十字病院が体験した死闘の100日間を追い、そこで生まれた様々な人間ドラマと交差させながら、今後の災害時救急医療の生きた教訓となるノンフィクションです。

内容説明

簡易ベッドで埋め尽くされたロビー、底をつく水・食料・医薬品、不眠不休の極限状態の中、命のとりでとなった病院スタッフたち。そのとき、地域病院は最前線の野戦病院と化した。災害医療ドキュメント。

目次

1章 地震発生(三月一一日午後二時四六分;災害対策本部立ち上げ、災害レベル3を宣言;赤・黄・緑・黒―トリアージエリア設置 ほか)
2章 石巻二二万人の瀬戸際(看護専門学校、避難所の二日目;取り残された避難所・渡波小学校;「全避難所をトリアージ」石井医師の決断 ほか)
3章 終わらない災害医療(薬を流された人々の生命線;感染症対策チームの避難所巡回;脳梗塞のリスクを高めるエコノミークラス症候群 ほか)

著者等紹介

由井りょう子[ユイリョウコ]
1947年12月、長野県生まれ。大学在学中から、女性誌などで雑誌記者として活躍。現在は、医療や介護関係、ノンフィクションの執筆を手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

saga

37
震災の記憶を風化させないため、自身の目標として最低でも年一冊は震災関連の本を読もうと決めている。本書は石巻赤十字病院にフォーカスしたドキュメント。この震災では確かにクラッシュ症候群の患者が病院へ搬送される事例は少なかった。日赤病院が震災直後に受入体制を整えられたことは、不断の努力である。そして日赤病院職員が傷病者救護だけでなく、死者(トリアージ黒)や避難所運営をも担ったことに感動する。一部の心無い住民があったにしても、総体的に震災を乗り越える人々の熱い思いを感じた。2019/03/10

遅筆堂

32
この本から得られる知恵・知識は貴重だ。東海地震の震源域に住む者として、備えられることはしておかなければならない。それによって、間接的にでも東北の方々のご苦労を少しでも和らげてあげることができるのでは。同じ轍を踏んでは申し訳ないと思う。多くの人に読んでもらいたい。石巻赤十字病院を初めとする被災地の状況を検証しなければならない。このように記録を残してくれた彼らに感謝したい。2012/02/14

ぶんこ

30
「あきらかに心肺停止と思われる四、五歳の子どもが、祖母に抱かれ、母親に付き添われてかけこんできた。皮膚は土気色をしている。「なんとかしてぇ!」と叫ぶ祖母。救命救急センターに運んだ。蘇生はかなわなかった。そのとたんに、祖母が母親に殴りかかんばかりに罵声を浴びせた。「おまえのせいだ。おまえのせいだあ」。。。報道されないところで、色んな事が起きていたのだと、それは当たり前でもあると、実感しました。2014/05/09

すこにゃん

28
激甚災害での災害拠点病院のありかたや医療に関わる人々の行動のありかたを実例をもって示された石巻赤十字病院や関連施設の職員の皆様方に心から敬意を表します。2016/10/17

愛 飢男

25
私自身の震災に対する思いが薄らいでしまってるのだろうか? 同じように東日本震災を扱った石井光太氏の『遺体』と比べて臨場感とか緊張感があまり伝わって来ない。これは文筆力の差? あまり偉そうなこと言えませんよねー 筆者よりも私の方が下手くそですので!2016/03/09

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