出版社内容情報
力強く生きる姿がありました
東日本大震災を受け、たくさんの報道がなされましたが、教訓となるはなし、心に刻みたいエピソード、驚くべき体験というものが、膨大な情報とともに流れ去ってしまっています。ここで、いま一度振り返り、これからもずっと語り継いでいきたいはなしを、河北新報、福島民報、岩手日報、三陸新聞など地方紙に掲載された記事や、シュープレス独自の取材の中から集約し、写真とともにじっくり読める一冊にまとめました。
「家族に“避難しろ”と伝えられなかった消防士。最愛の妻と一人娘を津波で失った。その後も捜索活動に取り組むのは“仲間といると壊れないでいられる”からと。はんてん姿の男達が支え合っている」
「避難所の小学生が作る、いいことしか掲載しない“ファイト新聞”」
「“見捨てるなんて、同じ生きものとして恥ずかしい”――警戒区域となった原発20キロ圏内に戻り、放射能汚染で出荷できない牛をいまも世話し続ける畜産家」
「“計算していては商品提供に時間がかかりすぎる”店長の独断で、商品を無償提供した西友汐見台店。その後、一時閉店を告げた張り紙には“ご恩は一生忘れない”など感謝の言葉で埋まっていた」
「仙台から石巻へ続くたった一本の幹線道路。救援物資を届けた帰りの人が必ず目をとめる場所に、いつからか“ありがとう”と書かれたプレートが並べられた」…など
内容説明
自分を救ってくれた少年の最期を伝えるため、その両親を捜し続けた介護福祉士、家族を失っても捜索活動に暮れる消防士。「仲間がいるから壊れないでいられる」、東京に疎開した小学一年生の息子と、福島に残った母との励ましの往復書簡、避難所の小学生が作る、いいことしか掲載しない“ファイト新聞”―など。東奥日報、岩手日報、三陸新報、石巻日日新聞、石巻かほく、河北新報、福島民友、いわき民報―地元に密着した地方紙が伝えた“東北人の3月11日”。
目次
命のともしび(天国の工藤君(福島県いわき市)
青い鯉のぼり(宮城県東松島市) ほか)
心のともしび(離れ離れ(福島県二本松市)
握った妻の手離さず(岩手県大槌町) ほか)
勇気のともしび(母子救出(宮城県東松島市)
牛を見捨てられぬ(福島県浪江町) ほか)
希望のともしび(津波に流されて(宮城県東松島市)
卒園証書(宮城県気仙沼市) ほか)
感想・レビュー
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しいたけ
ゆみきーにゃ
かんちゃん
masa
けんとまん1007