出版社内容情報
舞台に目覚めた「マイ・フェア・レディ」の記憶、何度見てもその感動を言葉にできないフェルメール……。知らなかった世界を開き、自分の内側の世界をも開いてくれた舞台、映画、絵画への思いを綴る珠玉のエッセイ集。
内容説明
感動があるから、今日も出かけてゆく―めぐり会った作品たちへの59通のラブレター。
目次
第一幕 劇場は魔法の箱(Overtureはじまりは「マイ・フェア・レディ」;オーディション!;ロングランの秘密 ほか)
第2幕 映画館でもの想う(Interludeこの映画を見てください!;永遠の少年とは本物の大人のことである;幸福の秘訣 ほか)
第3幕 美術館から世界が見える(Interlude絵を自由に見るということ;ゴッホ大好き;金地の謎 ほか)
著者等紹介
有吉玉青[アリヨシタマオ]
作家。1963年東京生まれ。早稲田大学哲学科、東京大学美学藝術学科卒業。ニューヨーク大学大学院演劇学科修了。母・佐和子との日々を綴った『身がわり』で坪田譲治文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tetsubun1000mg
14
有吉佐和子さんの娘さんだとか。 早大哲学科、東大美学藝術学科卒業後にニューヨーク大大学院演劇学科修了の経歴は伊達ではないようで、文章の端々から伺える。 演劇もミュージカルも歌舞伎も絵画も大好きという気持ちが溢れていて、紹介したい、見て欲しいという思いが伝わってくる文章。 小さいころから母親に連れられて劇場に行ったことで楽しみ方が身に着いたのでしょうか。 演劇もミュージカルも一度も見に行ったことが無い私にも、行ってみようかという気持ちにしてくれるエッセイでした。2023/03/02
和草(にこぐさ)
7
有吉さんの舞台、映画、絵画に纏わる語っている感じのエッセイ。映画は、どんどん見たくなるものがあり、早速、TSUTAYAに行って借りてこようかな。2015/11/28
スエ
3
作中で筆者が書いているように、評論ではなくあくまでもエッセイ。だから本書を読んで新たに学べることは少ないけれど、気負わずのびのびと書かれた文章がとても心地よい。絵画や舞台や映画が好き!という素直な気持ちに、すごく共感してしまう。タイトルはちょっとずるいと思ったけど(笑)。「恋するフェルメール」もおすすめです。2012/07/02
ゆきを
2
演劇映画美術など、人に薦められる時、これくらいの塩梅だと程良く興味わくよな、と心地良い。自分もこれくらいの塩梅で人にお薦めできたらな、と思いを新たに。柔らかく自分のペースを刻むエッセイ2018/05/02
カニ
2
先日隣町での講演会がありましたが、有吉玉青さんとても素敵な方でした。2016/02/22