内容説明
イタリア・シチリアでのバカンス中に、草野球をしようと思い立った八木虎造(職業・カメラマン、草野球歴・約20年)。言葉もわからないまま近所にチームを発見、テストを受けて、サインして…。気がつけば、イタリアプロ野球・セリエAのメンバーになっちゃいました。20点以上のシーソーゲームは当たり前。試合のたびに乱闘勃発。はちゃめちゃイタリア野球の真髄を見よ。
目次
第1章 セリエAの野球選手になってしまった
第2章 仕事仲間とお母さん
第3章 イタリアにも球春はあるんだぜ
第4章 再び、シチリアの旗のもとに
第5章 汚名返上
第6章 クライマックス、そしてみんなの夢
著者等紹介
八木虎造[ヤギトラゾウ]
1974年、東京都大田区生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業後、カメラマンの渡部さとるに師事し、24歳でフリーカメラマンとして独立。2004年、29歳のときにイタリアのシチリアへ渡り、偶然からセリエAのプロ野球選手に。日本での草野球歴は20年を超え、ポジションはキャッチャーだった。2006年シーズンまで、イタリアでプロ野球選手として活動。同時にカメラマンとしても働く。2006年末、世界中で野球をしたいという希望をもってキューバへ。2007年春からは、リトアニアの野球チームに所属し、ヨーロッパのチャンピオンズリーグにも出場した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ようはん
9
イタリアのシチリア島にやって来た日本人カメラマンがひょんな事から現地のプロ野球チームに入団し実際にプレイした体験記。日本の野球と比べると色々アバウトな事が起きるが、登場するチームメイトやイタリアの人々達の気持ちの良さも相まって逆にそれが良い。2019/06/06
showgunn
7
素朴な文章で野球ができる喜びと野球を通じて人と繋がっていく喜びが綴られているとても素敵な一冊でした。 日本好きなイタリア人の女の子が初めておにぎりを見て感動して泣いたりとかのエピソードも楽しい2016/03/06
なー
6
★★★★☆ イラストレーターであるおおたうにさんの本によく登場する「やぎちゃん」こと八木虎造さん。本作中のガールフレンドっておおたうにさんの妹さんかと思ってたのですがどうなんでしょうね。仕事に打ち込むあまり崩れたバランスを立て直すべくシチリアへ。なんかここからしてもう凄い。シチリアの空とか太陽とか海ってこんな感じなのかな?と思うくらい明るく真っ直ぐでわかり易い素朴な文章で野球や人への愛が描かれています。素敵です。本当に好きな事の方を向いてると、良い方向へ向いていくものなのかなと思わせられました。2019/09/15
ユーディット
5
あっという間に読めた。個人的なことに関心が無いのでエッセイが嫌いな私だが、これはイタリアのプロ野球とは何ナノか?私の知っているシチリア(私の一番の友人もシチリア人)とどんな風に違うのか?労働ビザの無い外国人が働く経緯など興味があったので楽しかった。野球を知らない人も読める内容だが知っていれば面白さは倍増する。お勧めの一般書2013/01/08
みけねこ
4
意図せずイタリアでプロ野球選手になってしまった漫画のようなホントの話。もし漫画であってもちょっと荒唐無稽で笑っちゃうかもしれない。しかし随所から伝わる著者の人柄の良さと野球への愛、さらにプロカメラマンとしての写真の数々から、それが本当だとわかる。ブログによると筆者はその後キューバなど色々な国で野球をやっているようだ。本当に好きな物が同じなら、国境を越えても言葉がわからなくても、通じ合えるようだ。2013/10/31