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日本語ぽこりぽこり

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093875547
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

ユーモアたっぷりの言葉のエピソード40

 著者は、アメリカ出身の日本語詩人にして新聞コラムなどの軽妙な文章でも注目を集めるエッセイスト。  日本語にあって英語にない便利な言葉とは? 日本人が起こしがちな誤解のあれこれ、テレビのウソの見抜き方などなど、言葉についての話題から文化・社会問題まで、ユニークな感性とユーモアたっぷりの文章でつづるエッセイ集です。言われてみればなぜ今まで気づかなかったんだろう、この本はそんな発見を私たちに次々と与えてくれるはず。と、同時に、ふだん当たり前だと思っている物事を、今一度立ち止まって見直してみることの大切さに気づかされることでしょう。 田中靖夫さんの、ちょっとシュールで楽しいイラストも満載です。

内容説明

イビキへの感謝、クシャミに対する不満、そしてメロンたちが直面している苦境!みずみずしい感性と、軽妙な語り口と、適度の毒で今の時代を楽しくひっくり返すエッセイ集。

目次

1 海を挟んでつれション
2 メロンの立場
3 夜行バスに浮かぶ
4 鼾感謝祭
5 ターキーに注意
6 おまけのミシシッピ

著者等紹介

ビナード,アーサー[ビナード,アーサー][Binard,Arthur]
詩人。1967年、米国ミシガン州生まれ。20歳の頃、ヨーロッパへ渡り、ミラノでイタリア語を習得。1990年、コルゲート大学英米文学部を卒業。卒論の際、日本語に出会い、魅惑されて来日。日本語での詩作、翻訳を始める。2001年、詩集『釣り上げては』(思潮社)で中原中也賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

171
一見、奇妙なタイトルなのだが、この「ぽこり ぽこり」は夏目漱石の俳句「吹井戸やぽこりぽこりと真桑瓜」からとられているそうだ。お見それ致しました。本書も当然のことながら翻訳ではなく、ビナードさん自身が日本語で書いている。講談社エッセイ賞もだてじゃない。芭蕉が『おくの細道』の途上、立石寺で詠んだ「しずかさや…」の句の英訳も見事。もっとも、ビナードさんは俳人でもあるのだけれど(ちなみに彼の俳号はペダル)。また、スペース・シャトルのサイズを決定したのが古代ローマの二輪戦車の寸法で決定されていたなんて驚きの考察だ。2014/05/25

pdango

53
★★★☆☆アーサーさんの本は初めて読みましたが、日本文化に対する造詣が深くて、そんな外国人からみた日本を紹介してもらって日本の良さを再認識する。→それどうよ?って自分につっこみたくなる。なんだか、もうちょっと自分でも勉強しないと、みたいな気になりました(^^;)ハハハ2018/03/04

とよぽん

29
13年も前に出されたものだが、アーサーさんの日本と日本語、日本文化に対する愛が満載の本だった。著者の本を初めて読んだのは、第5福竜丸のことを書いた絵本で、その後、第2次世界大戦当時の体験を様々な人にインタビューした本、広島の平和記念館収蔵の遺品を取り上げた本、全部読書メーターによって出会った。これからも、アーサーさんの作品を追いかけていきたい。2018/02/24

秋 眉雄

26
アーサーさんが語る素直な米国人の目から見た素直な日本。日本語から感じる疑問や驚き。日常の細々とした、或いは大胆な事柄についての米国との比較。それらはどれも(他のアーサーさんの著作同様)とても興味深かいものでした。多くの章に家族の話題が出てくるのもイイなあと思います。と、書いておきながらですが、案外と最終章の『おまけのミシシッピ』が面白かったです。日本文化を通過したミシガンの人間が、初めてのミシシッピ川体験を語るというのは、アメリカの広さと深さを感じさせてくれるという意味でも楽しい読書でした。2019/10/03

にがうり

17
おもしろい書名だと思っていたら、本書の中ほどで由来がわかりました。ヒントは夏目漱石。灯台下暗しが海の灯台ではなく灯明台だったとは。二千円札の絵が源氏物語で、「鈴虫」がおかしな引用をされていたとは。恥ずかしながら、初めて知る日本のこと、日本語のことが満載。目からウロコの嵐。あとがきにあるように、著者は疑ることから始めるらしい。そうすると、英語でも日本語でも、退屈することは皆無だそう。日本人以上に日本語に精通したガイジンのダーリンがいたら、おもしろそうだけど、ちょっと面倒臭そう(笑)2014/10/09

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