えりもの春―木を植えた漁師たち50年の闘い

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  • サイズ B6判/ページ数 141p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093874328
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

砂漠化したえりもの地を、漁師たちが苦労の末に緑化して、採れなくなった鮭や昆布を呼び戻す50年の記録です。昭和28年ころからの写真と、オークヴィレッジの稲本正の文で構成します。

 寒さの厳しいえりもの町では、暖をとるために周辺の木を切り倒して薪にしました。海はそのために赤土が流れこみ、鮭が捕れなくなり、唯一の現金収入だった昆布まで育たなくなったのです。えりもはまさに『何もない春』になりました。海をとり戻すため、漁師たちはいろいろな方法を試みます。苦労の末にようやくクロマツが根づきます。鮭も戻ってきました。 今、えりもでは風力発電など、環境を上手に利用したり、将来を見すえた環境の再生にとり組み、豊かな暮らしをしています。地球環境を考える稲本正の取材文と、50年間のえりもの写真で構成しています。NHK『プロジェクトX』の感動を再び!

内容説明

鮭がもどり、昆布もよみがえった。不毛の大地と海を豊饒にかえた、えりもの漁師たち。NHK『プロジェクトX』で紹介された感動のドキュメント。

目次

岬の風
海に昇り、海に沈む
『コッド岬』に負けぬ岬
えりも岬の砂漠化
えりも岬の緑化運動
しわの奥にあるもの
なぜ、植え始めたか
国の決断
自然のしうち
藻類の上陸
クロマツそしてカシフ
成功のさらに深い理由
人の力が集まってこそ
「えりも岬 循環型特区」を
えりも岬に来た動機と歌
歌にまつわる人のメッセージ
子どもとえりもの未来

著者等紹介

稲本正[イナモトタダシ]
1945富山県に生まれる。1969立教大学理学部卒業後、同大学勤務。1972長野県大町近郊に小屋を造り、工芸村構想を立てる。1974オークヴィレッジを高山市内に創設。1976清見村現在地で工芸村としてのオークヴィレッジを建設。1981紀伊国屋書店新宿本店4階にショースペース「オークヴィレッジ東京」を創設。1987環境を軸とした総合プロデュース会社「オークハーツ」を開設。1988清里環境教育フォーラム実行委員。1989環境庁「環境と文化に関する懇親会」委員。1991清見村に「森林たくみ塾」開設。1993CCC自然・文化創造会議議員。1994「森の形森の仕事」(世界文化社)で毎日出版文化賞を受賞。1995清見村に「森の博物館」を開設。1997日本環境フォーラム常任理事。林政審議会専門調査員。(2001・1~林政審議会特別委員)1999長年にわたる地域の環境緑化への取り組みが評価され、「みどりの日」自然環境功労者環境庁長官表彰(緑化部門)を受ける
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感想・レビュー

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Pechi Minato

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(まだ途中)写真、新旧自然人の営みさまざま掲載貴重2018/10/01

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