• ポイントキャンペーン

戦中派焼け跡日記―昭和21年

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 388p/高さ 14X20cm
  • 商品コード 9784093873932
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

『戦中派虫けら日記』(昭和17-19年)『戦中派不戦日記』(昭和20年)に続く昭和21年・著者23歳時の日記。医大生・山田誠也の目に映る社会・風俗の激変を鋭く捕え、厳しく批判している。

『戦中派虫けら日記』(昭和17-19年・著者19-21才)『戦中派不戦日記』(昭和20年・著者22才)に続く昭和21年・著者23才時の日記。医大生・山田誠也の目に映る社会・風俗の激変を鋭く捕らえ、厳しく批判している。  忍法帖シリーズ・明治もので圧倒的人気を誇る風太郎のもう一つのジャンル・日記は隠れファンが多い。しかも昭和21年・敗戦による価値の逆転に右往左往する日本国民・天皇・マッカーサー・指導者たちへの眼は、既に後の風太郎を思わせるものがある。

内容説明

一級の昭和史新資料55年経て初公開。「戦中派虫けら日記」「戦中派不戦日記」に続く、作家デビュー前夜の日記―。戦後最大の物語作家・山田風太郎は敗戦の翌年、24歳の医学生であった。激動する日本、占領下での生活、戦争、天皇、変節する人々、青春を透徹した目で克明に綴る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

勝浩1958

5
敗戦後の日本は、米の配給が滞り芋ばかり食べていたことがうかがえる。そのような生活のなか、山田氏がしばしば酒を痛飲していたことと、しっかり読書していたことが印象的でした。2014/03/16

讃壽鐵朗

4
いやというほど、敗戦直後の実態をリアルに知らされて、うんざりするほどだが、それが現実であったのだから同情せざるを得ない。2019/09/05

S_Tomo🇺🇦🇯🇵

2
作家・山田風太郎氏の昭和21年の日記。この年は日本にとっても重要な年で、敗戦の翌年、いわゆる「戦後」の始まりの年でもあった。氏の細やかな観察力で綴られた敗戦直後の日本人の凄惨な日常が読み取る事ができる。またこの年に氏のデビューとなる作品を書いているのがわかる。2013/10/18

湯豆腐

1
とにかく米がない。芋、芋、芋、ときどき大根や南瓜を食べて凌ぐ1946年。勤労奉仕、集団疎開と学生同士の連帯があった前年にくらべて学生生活の記述はやや薄くなる。かわりに同居人高須さんの闇商売を手伝うことが増え、海藻でつくったインチキ糊を売りつけたり、肥料の転売で暴利を得ようとしたりする高須さんを危ぶみながらサポートする。厳しい食糧事情と預金封鎖によるインフレが招いた当時の都民の破れかぶれの努力が伺える。2022/03/24

tekesuta

1
昭和30年代高度成長とは戦中派の復讐だったのか?2010/01/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/504043
  • ご注意事項