出版社内容情報
“自虐史観からの脱却”を掲げた『新しい歴史教科書』は、日本の戦争をどのように描き出しているのか。『歴史教科書』の記述と、戦争の“事実”との齟齬を徹底的に検証。日本の戦争とは何だったのかを今改めて問う!
2002年度から使用される中学校の歴史教科書の中で、その是非をめぐって国内外に大きな波紋を巻き起こした『新しい歴史教科書』。結局、採択率はわずか0.036%にとどまったものの、問題はこれで終結した訳ではない。“自虐史観からの脱却”を謳い、「大東亜戦争」という呼称をも復活させた『新しい歴史教科書』に、日本の戦争は果たしてどのように描き出されているのか。『新しい歴史教科書』の記述と、戦争の“実態”との食い違いを徹底検証。戦争の世紀といわれた20世紀から、21世紀へと移行を遂げた今、日本の戦争とは何だったのかを改めて問う。不破哲三、渾身の一冊。