出版社内容情報
柳田国男の後期思想を「海」「島」をキーワードに読み解くことで、著者は従来の「稲」に限定された視点から脱却して、柳田の思想の中に秘められた多様な可能性を見出す。そしてそこに民俗学の新たな可能性を求めていく。
日本人はどこから来たのか。「海」「島」をキーワードに、従来の「稲」に限定された視点から脱却し、柳田の後期思想に秘められた民俗学のあらたなる可能性を探る。『山の精神史』『漂白の精神史』に続く3部作完結編。
内容説明
「もうひとつの民俗学」への挑戦。柳田の後期思想の中に埋もれたあらたな可能性を求めて―。待望の３部作完結編。
目次
第１章 山島から
第２章 同胞の島へ
第３章 植民と移民
第４章 『民族』の時代
第５章 北の異族
第６章 一国民俗学
第７章 大東亜民俗学
第８章 花とイナウ
第９章 海上の道
第１０章 遺言
