海神の贈物―民俗の思想

海神の贈物―民俗の思想

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093871044
  • NDC分類 380.4
  • Cコード C0021

出版社内容情報

海神の贈り物である小魚の群を待ち受ける南島の人々の伝承、サンカやマタギ・漂海民の伝承、地名伝承に眠る古代史秘話などを、列島各地から発掘し、現代の日本人が失いつつある優れた英知を浮き彫りにする。

浜に押し寄せる魚の大群を海神の贈物として待ちうける南島の人々の世界、サンカやマタギ・漂海民の伝承、民衆の心の中に生きつづけてきた神々や妖怪・憑き物たちの世界、地名伝承の中に眠る古代史・秘史などを、著者が日本列島各地を旅しながら発掘し、そこから民衆の知恵や考え方の素晴しさを発見しています。興味深く読みながら、日本人とは何かを深く考えさせる発見のエッセイ集です。

内容説明

風土に宿る小さき神を求めて、民族学者の思索の旅。

目次

南島へのまなざし(南への衝動、北への衝動;南島の空と海;オモロの世界;神と村;粟と稲の祭祀)
地名伝承を求めて(地名から歴史を読む;風土と地名伝承)
異界への招待状(妖怪起源考;異界の民俗誌;異界への旅)
民俗の思想(領けるということ;動植物名と民俗;折口信夫の他界観;言葉と民俗;聖なる疲れ;さまよえる天女;神を失った近代知識人―三島由紀夫への異和感)