出版社内容情報
アンダルシア、バレンシア、カタロニアなどスペインの各地方の牧歌的な自然、民家、そこで生活する庶民の姿、日常の生活雑貨などを、作家独特のやさしい筆致で描いた、女性に絶大な人気の石井 崇・最新スペインエッセイ画集。
石井崇画集
内容説明
アーモンド畑に囲まれた小さな白い村に住むひとりの画家から、あなたへの「絵だより」。エッセイ画集。
感想・レビュー
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ヴェネツィア
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アンダルシアのフェレイローラ村に住む石井崇氏の、スペイン各地から送られてくる絵とエッセイ。この人の描くスペインは、いつも郷愁に満ちている。しかも光が柔らかい。荒涼とした風景が続くはずのエストゥレマドゥーラやアラゴンでさえそうだ。ラ・マンチャの絵もいい。言葉の少ないエッセイもまた、余白が語りかけてくるようだ。そうだ。それがスペインなのだと思う。風土と空気と酒とお料理のすべてがスペインを主張する。これを読んで(絵を見て)いると、もう矢も楯もたまらなくスペインに行きたくなる。2018/12/13