出版社内容情報
それは研究者のプライドか悪魔の誘惑か!
それは研究者のプライドか悪魔の誘惑か!
新橋署生活安全課の刑事・天木淳は洋上風力発電の最新技術データが、業界トップメーカーから、ライバル社に流出していることを知る。
捜査を始めると、国内どころか海外への技術流出が目前であることが分かった。内偵捜査を始めると、鍵を握る人物が、大学時代の友人であることがわかった。
卒業して二十年、まったく違う道を歩いていたふたりの運命がいま交錯する。
堂場瞬一警察小説の醍醐味満載の傑作長編小説!
内容説明
新橋署生活安全課の刑事・天木淳は洋上風力発電の最新技術データが、業界トップメーカーから、ライバル社に流出していることを知る。内偵捜査を始めると、鍵を握る人物が、大学時代の友人であることがわかった。卒業して二十年、まったく違う道を歩いていたふたりの運命がいま交錯する。
著者等紹介
堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年茨城県生まれ。青山学院大学国際政治経済学部卒業。2000年『8年』で第十三回小説すばる新人賞を受賞。警察小説、スポーツ小説など、多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
500
【版元さまより献本】企業秘密案件を持ち出した容疑者は、なんと大学時代野球部で同じ釜の飯を食ったアイツだった。職業倫理と友情の間に揺れる警視庁生活安全課刑事の天木淳。事件発覚のきっけが、ずさんといえばずさんか。「風の」とは「洋上風力発電」のこと。文系の著者さん相当勉強されたんだろう。わが息子も電力屋なので、ところどころ容疑者を彼に置き換えて読んでいた。シリーズ化希望。2024/02/19
旅するランナー
259
洋上風力発電会社の最高技術責任者による技術情報の社外持ち出し。不正競争防止法違反として追いかける新橋署刑事。二人は大学準硬式野球部のチームメイトであった。情報の値段、そして、愛情の値段を考えさせられる、鋭い視点を持った小説です。2023/02/01
starbro
226
堂場 瞬一は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 野球×機密漏洩×ミステリ、著者らしく骨太の人間ドラマでした。ただ、もう少しサプライズが欲しかった気がします。 https://www.shogakukan.co.jp/books/093866652023/01/14
いつでも母さん
173
またまた堂場さんが新たな刑事・天木を誕生させた。ここからシリーズ化に発展するのだろうか?(ちょっと楽しみ)地味なタイプの独身40男だけれども、嫌いじゃないよ私は(笑)かつてのチームメイトが被疑者となって対峙する事に・・『研究者のプライドか悪魔の誘惑か』帯も好い!2023/02/02
KAZOO
126
堂場さんの新しいシリーズなのでしょうか?刑事ものですが、今までは捜査1課が中心となるような話でしたが、今回は生活安全課(大沢在昌さんの新宿鮫もそうですが)ということで詐欺や麻薬などを中心とする犯罪を防ぐ話です。風力発電と技術者の転職がからむ話です。また主人公が大学時代に所属した準硬式野球部の人物たちとの連携がかなり語られます。最後はお決まりの結末が待っていますが、やはりこのような事件が起きる可能性はかなりあるのでしょう。私はシリーズ化してほしい気がしました。2023/11/07
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- 遺跡の声 創元SF文庫