がいなもん 松浦武四郎一代

個数:

がいなもん 松浦武四郎一代

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

  • サイズ B6判/ページ数 317p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093865104
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

“北海道の名付け親”を描いた決定版小説!

明治16年。齢60を過ぎても矍鑠としている松浦武四郎は、絵師の河鍋暁斎の家にやって来ては、暁際の娘の豊に昔語りを始めるのだった――。
武四郎は、文化15年に伊勢国、今の三重県松阪に生まれた。早くから外の世界に興味を持ち、16歳で家出する。その後は、蝦夷地をはじめ日本全国を歩いた冒険家として、また“北海道の名付け親”として知られる。
蝦夷地は6回も訪れ、アイヌと親しく交わり、9800(!)ものアイヌの地名を記した地図を作り、和人による搾取の実態を暴いて公にしたため、命を狙われた。そして、〈北海道〉は最初の提案では、〈北加伊道〉だったという。そこにはアイヌの人々に対して籠められた武四郎の思いがあった。蝦夷地通として、吉田松陰や坂本龍馬にも相談に乗っていた。
ただ、武四郎の凄さはこれだけではない。
古銭をはじめとして一流の蒐集家であり、古希の記念に富士登山をしたり、葬儀の一部始終を記した遺言状を作ったり、一畳敷の茶室を自分の棺にしようとしたり、〈終活〉にも達人ぶりを見せていた。
武四郎老人が自らの生涯を振り返るという形式で、「傑物にして奇人」であった全貌に迫る伝記小説。


【編集担当からのおすすめ情報】
今年(2018年)、生誕200周年事業が三重県松阪市で行われ、北海道150年記念事業のなかでも、キーパーソンとして北海道のホームページでも詳しく紹介されています。涙と笑いのエピソードが盛り込まれ、しんみりと心に響く長編小説です。

河治 和香[カワジ ワカ]
著・文・その他

内容説明

絵師の河鍋曉斎の家に絵の催促にやって来てはイヤミ連発!しかも昔話が始まると止まらない!(…けど、面白い!)生誕二〇〇年。北海道命名一五〇年。心に響く伝記小説。

著者等紹介

河治和香[カワジワカ]
東京都葛飾区柴又生まれ。日本大学芸術学部卒。CBSソニーを経て、日本映画監督協会に勤めるかたわら、三谷一馬氏に師事して、江戸風俗を学ぶ。2003年、『秋の金魚』で第二回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なゆ

88
とても興味の広がる読書となった。絵師の河鍋暁斎に絵の催促に来る風変わりな爺さま、松浦武四郎。実はいろいろスゴい人物。暁斎の娘お豊相手に昔語りするのだが、なんとまあアクティブなお人。とにかく風来坊な感じかと思ったら、蝦夷のことに一生懸命になり始めてからが面白い。何度も蝦夷地探索へ行き、アイヌの人たちと心を通わせるうち、あまりに酷い扱いを受けるアイヌの人たちを救いたいと思うが…。封印されたアイヌの記録は、どうなっているのだろう。ソンの話が泣ける。幕末の頃も名だたる人物達との交流があるけど、アイヌには負けたな。2020/03/12

Book & Travel

50
北海道の名付け親として有名な松浦武四郎。私の父と同じ伊勢松阪の出身なので気になっていた人物だ。物語は画家・河鍋暁斎の娘お豊に松浦老人が少しずつ語る形で、彼の生涯を辿っていく。若い頃から旅に生き、蝦夷地探検の第一人者となった武四郎は様々な人物と交流。吉田松陰、坂本龍馬まで登場する話が面白い。やがてアイヌの過酷な現状を知る程に政府に訴えるが煙たがられ、最後は職を辞す。晩年まで残るアイヌを見捨てる形になった事への忸怩たる思い。様々な人物が登場し賑やかで楽しい一方で、切なさがじわりと心に残るいい物語だった。2020/02/22

真理そら

45
河鍋暁斎の娘・豊(暁翠)が松浦老人の思い出話を聞くというスタイルで書かれている。豊自身の生涯とリンクして描かれる要素が少ないので、この作家さん独特のふんわり広がっていく雰囲気がないのが少し寂しかった。武四郎のアイヌに対する思い入れの強さの描き方が、義憤が全面に出すぎていないのでじんわりと読者に伝わってくる。かわいい永井荷風の登場がうれしい。2018/08/27

むつこ

29
マンガ「ゴールデンカムイ」が好き、アイヌの人たちに興味があったため、松浦武四郎の物語と表紙のイラストのかわいらしさから手に取ってみた。あの時代に、あんな寒い土地での仕事は筆に出来ないぐらい過酷なものだったろうし、アイヌの人たちへの扱いを見て想像を絶したことだろう。熱い情熱と普通に辛辣を体験している変人・松浦氏の飄々とした雰囲気が気に入った。大釜でのお風呂体験の話しが特に面白かったな。2019/07/21

かおりんご

27
小説。北海道の名付けの親、松浦武四郎の一生を松浦翁が思い出を語る形で表されたお話。もう少しアイヌのことについて詳しくかかれていたらよかったです。アイヌのことを知りたくて手にしただけに、ちょっと残念。お話としては面白いけれど。2018/12/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12904485
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。