星空放送局

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  • サイズ B6判/ページ数 95p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093861977
  • NDC分類 726.5
  • Cコード C0093

内容説明

思いを伝える3つの連作ショート・ストーリー。

著者等紹介

中村航[ナカムラコウ]
1969年、岐阜県生まれ。「リレキショ」で文藝賞を受賞しデビュー。「ぐるぐるまわるすべり台」が野間文芸新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ

197
急に寒くなってきたね。毛布に包まっているけど、なかなか温まらないね。空気が澄んできたから、夜空が近づいてきてくれているのが救いかな。この気持ちをあの星に届けられるかもしれない。きっと届かないけどね。今宵もノリのいい音楽が星空ラジオから聞こえてくる。大きくて白い光が夜空に灯る日は、小さな星が見えなくなるから少し哀しいけど、同じ時間に出会えるって幸せなことなんだよ。…少し本の内容から外れてしまった感想です。牛乳が飲みたくなる不思議な絵本。登録数は1500もあるのに感想は11件という、更に不思議な本。絵が素敵。2023/10/09

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

121
全ての生き物たちの営みは空の下で繋がっている。牛乳と毎朝それを届けてくれる彼が好きな女の子。でも、明日この街を離れてしまうから手紙を書く。ポストには投函しない手紙を。「何かが伝わりますように」と空を見上げる。「月に帰る」と言っていたうさぎ。そんな言葉は信じてなかったけど、カラスは友達のために空を飛んだ。いろんな思いを受け止めて土曜の夜、星空放送局のDJは優しく語りかける。心を込めてこのナンバーを届けよう。やさしい星が流れるように。中村航氏と彼の全作品のイラストを手がけた宮尾和孝氏共作の絵本。愛と夢がある。2016/01/24

へくとぱすかる

115
深夜から夜明けにかけての静謐な時間をめぐる第1話と、深夜の放送局(のように見えて、実はかなりファンタジック)のDJのノリによる、ビートの効いた音楽さえ感じさせる第3話とのギャップがおもしろい。言ってみれば、ぼくらが深夜に求める真逆の要素を二つとも取り込んだ連作集。何よりすばらしいのは全ページを彩るカラーイラスト。宮尾和孝さんの絵だけでも価値ある本。2017/05/30

ダリヤ

106
あらためて、わたしたちのせいかつは、いろいろなひとたちに、届けられたものであふれているんだなぁと、しぜんにかんしゃのきもちがあふれてきた。きょうみえたあのお月様は、あのカラスさん、かしら。流れ星のリクエスト、毎晩夜空におねがいしたくなる、やさしいお話たち。2012/04/15

sk4

105
星空を眺めた時、星や月以外の部分は真っ暗に見える。 何も無いから真っ暗なのだと思いきや、実はその部分にはダークマター、ダークエネルギーという何者かがいて、それらは実に全宇宙の90%以上の質量とエネルギーなのだという。 私たちもそうなのかもしれない。 一人ぼっちと言ったところで、誰かとつながっている。誰かが支えてくれている。何でも願いを叶えてくれるというゴーディッシュ第四周期彗星。違うんだ。願いが叶うと信じて待っている人々のために、星空放送局の空相アルメイダのスタッフたちが飛ばしてくれてるんだとしたら。2013/08/23

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