絶対、最強の恋のうた

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093861779
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

社会科教師のおでこのテカリ占いをしては大受けしていた陽気でマシンガンな中学時代からクールで一目置かれる弓道部員の高校時代を経て、大学生になった私がしたことは、恋をすることだった。遠くの的を見抜く力のおかげで視力が2.0以上になっていた私はその年の秋、キャンバスで遙か遠くから歩いてくる同じ学年の男の子に「今度は的じゃなくて、別のものを射抜くことにしたんです。例えば男子とか」と笑いかけていた。怖いくらい、好きになる。それでもいいと思った。最強の恋愛小説。

著者等紹介

中村航[ナカムラコウ]
69年岐阜県生まれ。第39回文藝賞を受賞しデビュー。第26回野間文芸新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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takaC

59
カナリアA(彼女)の家から通える国公立大学はモデルがあるのかな。符合率の高い学校を想定しながら読んだ。【226ページ/57'37"】2012/12/05

ぶんこ

44
大学生なのですが初恋の中学生のような恋物語。大野君サイドからでは理解できなかった2人の関係が、彼女サイドからでやっと分かりました。彼女にとっては大野君で良かったのだと痛感。なんだか本来の大学生という感じ。恋やバイトに振りまわされず学業優先。そして坂本君という友達も良いし、木戸さんというアウトロー的な先輩との時間も良い思い出になるだろうな。今時ではないカップルと思いつつ、意外とこういったカップルも多いのではないかな。淡々としてますが気持ち良い作品。2019/05/02

えり

41
浮かれちゃって、コントロールできない感情。恋の熱に冒されたら、目の前の事が急に遠のいて、自分が駄目になってくんじゃないかとすら思う。そうそう、付き合い始めってこんな感じ。でも、彼と彼女がとった行動はクレバーで、“2人”の築き上げ方、緩やかな向上心に、とても好感が持て、読んでいて嬉しい気持ちになった。人は、角度によっていろんな風に見えるし、なれるということも意識させられる内容だった☆とても好き☆2013/06/21

星群

34
『絶対、最強の恋のうた』って、タイトルのわりには、さらさら読めて淡白だったような。でも、2人の関係は、そうそう壊れるものではないだろうから、やっぱりタイトル通りなんだと思う。2014/12/21

どぶねずみ

32
面白いタイトルで、どれだけ最強なのかと思えば、大学生の淡い恋愛を描いたもの。ずっと会っていたいし、話もしていたいのに、学業を疎かにして単位を落としてしまうのはよくない。色々なことを試して、二人にとってのベストなつきあい方を見つけていけばよいだろう。同じシーンを男の子側と女の子側とで描くと、そこに伴う気持ちは最強な恋心だった。二人合わさって最強になることもあるだろうし、二人にとってのベストを探して生きていけばよいじゃないか。2017/11/13

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