ヘーメラーの千里眼

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  • サイズ B6判/ページ数 542p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093861427
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

女性戦闘機パイロット・岬美由紀の愛と戦争

原稿枚数1400枚、松岡圭祐氏渾身の書き下ろし。従来の「千里眼」シリーズとはひと味違った航空自衛隊を舞台とする本格戦記小説となっている。航空自衛隊のエースパイロットが演習中に起こした未曾有の過失事故、それによって国家の威信に重大な波紋が生じる。かねてから麻薬密輸船の領海侵犯に頭を抱えていた防衛庁は、「こころの治癒」をビジネスとして展開する巨大企業から事故当事者の精神鑑定を要求される。かつての恋人であるエースパイロットを守るため、臨床心理士・岬美由紀は古巣の航空自衛隊基地に戻る。旧友や初恋の相手と再会するうちに「女性自衛官初の戦闘機パイロット」当時の記憶が蘇る、それは美由紀にとって青春そのもの、甘くそして苦い記憶だった。事故を調べるうち美由紀は麻薬密輸船と巨大企業の密接な関係に気づき、自ら戦闘機の操縦桿を握ることに。

内容説明

航空自衛隊のエースパイロットが引き起こした未曽有の過失事故、それによって国家の威信に重大な波紋が生じる。麻薬密輸船の攻防に頭を悩ます防衛庁は、何故かパイロットの精神鑑定を要求する巨大企業資本に翻弄され、途轍もない陰謀に巻きこまれていく…。女性自衛官初の戦闘機パイロット、岬美由紀、二十八歳。その愛と青春、挫折、そして生涯を賭けて挑む“謎”と“戦争”。サイコスリラーの妙味を加えた新感覚冒険ミステリー長編、最新傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

utinopoti27

120
千里眼クラシックシリーズの中で、最高傑作との呼び声高い本作。今までの荒唐無稽な展開は鳴りを潜め、ヒロイン岬美由紀の青春時代を掘り下げながら、恋愛に苦悩に、彼女の新たな魅力が溢れています。一方で、自衛隊という組織の実像に踏み込むことで、平和とは何か、国を守るということはどういうことなのか、シビアな問いかけも印象的。ただ、そこは人気のエンタメシリーズ。自衛隊の取材協力をもとにした、戦闘機同士の迫真のドッグファイトが繰り広げられる後半では、息苦しいほどのスリルを味わえます。松岡流エンタメ作品の金字塔ここにあり。2018/07/02

yukision

44
2段組み500ページを超える大作ながら、今まで読んできたこのシリーズの中では一番面白く、最後まで飽きることなく楽しめた。自衛隊基地内でエースパイロットが事故を起こし、彼の再起の為に美由紀が再び操縦桿を握る。今回は自衛隊の活躍が中心で、終盤の空中戦の手に汗握る描写が圧巻。それにしても、超人美由紀の自衛隊入隊や空自入隊の理由には驚いた。2020/12/09

Kau

24
誤って少年が隠れていた標的を訓練でミサイルを撃ち込んでしまった伊吹1等空尉。そこまではいいけど、容姿がパーマのかかった長髪に、愛車はブガッティヴェイロンとか。。その時点で、たかが航空自衛隊の1尉が所有できる車ではないことは明らか。何億もするような車を空自の隊員がなぜ?空自のエリートが長髪?はぁ?と思ったら、この作家の設定がおかしいんじゃないかと思うと、もう読む気になれなかった。2022/12/06

roomy

24
面白かったです。松岡作品はあっという間に読めてしまうので嬉しいような悲しいような。笑 ライブラリー本。2017/02/18

そのぼん

22
半端なく長かった・・・。でも、息もつかせない展開で飽きずに読めました。自衛隊の隊員が少年を誤射したとされることから起こる様々な出来事が描かれていました。途中から急展開があり、自分の想像を越えた展開が待っていたので驚きました。2012/11/07

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