出版社内容情報
10年経ったら、いっしょになろう??。若き女性ピアニストと花火師の恋は、突然、終わりを迎えた。それから十余年。伝説の「恋する花火」と「恋するピアノ組曲」が残った??。瑞々しい感性で紡ぐ「天国の本屋」最新作。
31才のピアニスト・健太は職を失ってやけ酒を飲んでいた居酒屋で意識を失い、気がつくと本屋にいた。しかし、そこは天国にある謎の本屋さんだった。そんなある日、彼は、耳がほぼ不自由になってしまった翔子に出会う。彼女は天才ピアニストとして将来を嘱望されていたが、花火師の恋人とのある事故を機にすべてを失った。一方、翔子の恋人だった花火師・瀧本も自ら道を閉ざしていた。かつて地元の花火大会で彼が打ち上げる花火には、見る者すべての恋を成就させてしまうほどのパワーがあっただけに、そのギャップはあまりにも大きすぎた。そんなある日、瀧本の前に翔子の姪・香夏子が現れた。彼女の願いは、瀧本にもう一度「恋する花火」といわれた伝説の花火を打ち上げてほしい、というものだった。
内容説明
10年経ったら、いっしょになろう―。若き女性ピアニストと花火師の恋は、突然終りを迎えた。それから十余年。伝説の「恋する花火」と「恋するピアノ組曲」が残った―。「天国の本屋」第三弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろちゃん
80
素敵な話だった。誰かに贈る花火と誰かのために奏でる曲って素敵になるんだなとおもいました!2015/11/15
はる
25
ピアノのように最後の余韻まで素晴らしかった。瀧本は結局花火は作らないのか~なんて残念に思ってたけど、最後の最後で寄り添うカップルの為だけにやってくれました。これで瀧本も天国にいる翔子さんと会話してたようで切なくも暖かい読了に大満足です。2016/12/10
ルイ
23
昔に読んだ!これ!と 途中から!映画と小説 両立ないな〜っていつも思うけど あんまり深い話に入りこまなそうので これは映画見てみたい感じ。竹内結子出てるし^_^2016/07/27
mint-s
22
このシリーズは童話のように読みやすくて優しいお話ですね~。ほんとに天国にも本屋さんがあったらいいな~(^^)2016/06/11
ひろぞー
18
夢がある話やー。少し報われた恋なのでは。交互に話し手が変わるのも話を飽きさせず良かった。登場人物が実はこんな風に関係していたってのが面白く、あっという間に読み終えていた。短い作品だし分かりやすいので、本を普段読まない人にもオススメ。2016/07/16