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アンダーカバー秘密調査

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  • サイズ B6判/ページ数 484p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093798624
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

罠には世界を震撼させる陰謀が潜んでいた

戸鹿野智貴は若干28歳の若きカリスマ経営者。設立したネット企業を成長させ、一躍注目の的となる。ところが──女性と旅行に行った異国の地で、謂われなき麻薬密輸容疑をかけられ、一気に転落。会社は清算に追い込まれ、全財産を失ったすえに、刑務所へと収監される。

二年後──。その取材を進めるテレビ局記者の伊刈美香子はフィリピンの刑務所を訪ね、戸鹿野のインタビューに成功する。だが、戸鹿野の容貌は別人のように変わり、刑務所での苛酷な日々を知らされる。

一方──。イギリスで麻薬捜査を手がけるジャッド・ウォーカーは、ユーロポールへの派遣が決定する。イタリアへ赴任すると、地元マフィア幹部の惨殺死体が発見され、しかも同じ拷問を受けた死体が別の国からも報告される。ユーロ・マフィアの内部抗争勃発か……。

五年の時を経て──戸鹿野が釈放されたというニュースが駆け巡る。だが、彼は姿を消した……。

真犯人を探し求める元カリスマ経営者、その事件を追う女性記者、そして連続マフィア殺人を調べるイギリス人捜査官。
それぞれに進められる三つの調査がいつしかひとつにつながり、予想もしない犯罪計画が姿を見せ始める──。


【編集担当からのおすすめ情報】
取材の入念さで知られる著者が、グローバル社会における世界の犯罪事情を的確にとらえ、日本にいてはうかがい知れない巨悪との戦いを見すえて、迫真の物語を展開させていきます。ページをめくるごとに読む側も翻弄され続ける、まさしくノンストップ・スリラーです。

内容説明

戸鹿野智貴、28歳。若きカリスマ経営者と言われる彼は、女と旅行に行った異国の地で、薬物密輸の疑いで逮捕される。会社は破綻、資産は没収。なぜ自分ははめられたのか?事件の真相を探るべく、彼は名前も顔も変えて調査に乗り出す。一方、イギリスで麻薬捜査を手がけるジャッド・ウォーカーは、ユーロポールへの出向を命じられ、イタリアでマフィア幹部の惨殺事件に遭遇する。さらに第二の事件が…。日本、イギリス、イタリア、アメリカ。舞台は目まぐるしく動き、予想もしなかった真相が立ちはだかる。世界スケールで展開するサスペンス巨編。この真相を見抜けるか!

著者等紹介

真保裕一[シンポユウイチ]
1961年生まれ。アニメーション制作に携わった後、91年『連鎖』で第37回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。95年『ホワイトアウト』で第17回吉川英治文学新人賞、96年『奪取』で第10回山本周五郎賞と第50回日本推理作家協会賞、2006年『灰色の北壁』で第25回新田次郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サム・ミイラ

144
一見表面上無関係な事件が日本サイドとユーロ・ポールサイドで交互に平行しながら進み、次第に絡み合ってくる展開はどこか「ジェノサイド」に似ている。そして終盤事件は一本化し急展開、思いもしなかった結末へなだれ込むがこれは以前観た映画アマルフィに近い印象。この作品もまた映画化にはぴったりなのだろう。リアルでありながら全体的に薄く絵空事な感じがしてしまうのが、私にはどうにものめり込めなかった原因かと思う。もうこれはいいかという感じ。2015/05/23

タックン

92
前半は海外と日本での謎の伏線がばらばらで読みにくかったけどミステリーとしては面白かったな。後半は一気にその謎解決に向けていろいろ明らかになって読みやすくなって一気読みしたけどミステリーっていうよりエンタメになっちゃったな。っで結局は麻薬絡みのマフィア・テロ組織対アメリカ情報機関という大きな話になって拍子抜け。しかも最後は曖昧で終わったし。戸鹿野・美香子・ジャッドはいいキャラだった。何か続編とかありそうだなあ。真保さんアマルフィ以降海外づいてるけどデビュー頃の国内の地味な組織の話の方が作品に味があったなあ。2014/10/16

ユザキ部長

76
事件の根は深く遥かオリエンタルに続く。その人物相関図は因数分解に取り組む如く難解。大国は愛する者を守る為に反する理念を虐げてきた。真実を追って得た未来へと続くTOTOからのメッセージ。なかなかの読みごたえ。2019/03/20

ケイ

74
題名通りのアンダーカバーの人達の話。色々な形でのアンダーカバーの中で生きる登場人物達。日本、フィリピン、ヨーロッパ、トルコ、アメリカなど、麻薬を介して話は広がっていく。真相が気になって一気に読んだ。2014/08/17

ゆみねこ

70
若きIT企業の社長が旅行先のフィリピンの空港で、身に覚えのない覚せい剤所持の罪で逮捕される。会社は潰れ、信頼していた弁護士に乗っ取られ、逮捕から5年半経ち、ようやく無実が立証され釈放となる。並行して語られるユーロポールの捜査官の話とどうつながって行くのか、少しじらされた感がありましたが、終盤の疾走感は中々読み応えがあって面白かったです。世界の陰謀の影には、やはりあの超大国が。。2016/03/31

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