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ビネツ

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  • サイズ B6判/ページ数 474p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093797351
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

エステサロンを舞台にした美的ミステリー!

 青山の高級エステ『ヴィーナスの手』。敏腕オーナーの京子にヘッドハントされた麻美は辣腕エステティシャンとして頭角を現し始める。この店にはかつて加藤サリというカリスマエステティシャンがいた。そのサリは六年前、何者かに自宅で殺害されたという。生まれ持った「手」の適性と高い技術、人間性も含めて〈サリの再来〉と賞される麻美。だが麻美は密かにサリを超えたいと願うようになる。京子の夫で健康食品会社社長の安芸津弘庸や、その愛人でキャバクラ嬢のアリシア、ヴィーナスの手の客で日常に満たされぬ思いを抱くOL・舞、麻美の同僚・結花と真子、そして弘庸と前妻との子で謎めいた美青年・柊也などの人物たちが複雑に関わりあいながら、物語は展開する。

内容説明

青山の高級エステサロン『ヴィーナスの手』。サロンオーナーの安芸津京子にヘッドハントされた麻美は、その手の特性から“神の手”の再来ともてはやされる。このサロンにはかつてサリという神の手を持つエステティシャンがいたが、六年前に何者かに殺害されていた。京子と夫の健康食品会社社長・弘庸、様々な思惑でサロンに通う客たち、弘庸と前妻の息子・柊也などの愛憎が複雑に絡み合いながら物語は展開するが―。

著者等紹介

永井するみ[ナガイスルミ]
1961年、東京生まれ。東京芸術大学音楽学部中退、北海道大学農学部卒業。コンピューター会社勤務を経て、96年に「隣人」で第一八回小説推理新人賞、同年「枯れ蔵」で第一回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。社会性の高いテーマを扱った硬質のミステリを精力的に発表する一方、近年は市井の人々、殊に女性の心理を細やかに描く筆致でも定評がある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムチ27

36
女性王国エステ。外から見る様にドロドロ・・作りだすモノは美だけど。永井さんの作品は面白いのであっという間に読める・・悪く言えば≪読み物≫でも女って、こんなに醜悪なものを内面にひそめた生き物なんだなって、改めて納得。2013/02/16

そのぼん

18
エステ業界のなかでうごめくドロドロ事情 ・・・。様々な女性たちの思惑が入り乱れていました。一言で言うならば『女ってややこしい・・・』ってことでしょうか。長かったけど一気読みました。2012/08/01

mimomo

17
初の永井するみさん。友達から「永井さんの作品は色んな業界の話を書いていておもしろいよ」と教えてもらった作家さん。今回はエステ業界。私もリンパマッサージに行ったりするのでエステシャンの気持ちが分かったり、それぞれの登場人物の思惑が絡み合っていておもしろかった。2014/09/13

星落秋風五丈原

14
『ビネツ』と聞いて『微熱』を想像した」と角田文代さんが解説で述べている。 本当は「美熱」=「美しさへの熱中」なのだが、角田さんの想像も、あながち間違ってはいないかも。なぜなら登場人物達の持つ「熱(欲望、と言い換えてもいいかもしれないが)」は、初めのうちは、本当に微かなものなのだ。青山の有名なエステサロンにスカウトされたエステティシャンの麻美は同僚を憚って「ほんの少しだけ出っ張った杭でいよう」と努める。OLの舞は異性からのウケがいい同僚に憧れて彼女の服装を真似てみる。だが二人の欲望は次第に大きくなってゆく。2008/02/20

Cinnamon

6
エステ業界のドロドロしたお話。カリスマエステティシャンを殺したのは誰?息子?なにもかもはっきり書かれているわけじゃないところが読みごたえあっていいかもしれない。女同士のイザコザとか働く女性ならではの恋人との関係性や会話への感じ方が共感できて面白い。2017/06/10

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