「メタルカラー」の時代

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「メタルカラー」の時代

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  • サイズ B6判/ページ数 644p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093794213
  • NDC分類 502.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

ハイテク土木工事・製造現場で、人類未踏のモノ作りに挑んでいる果敢な人びとがいる。技術者という言葉を超える凄い男たち…名づけてメタルカラー。日本を根底から支える“輝く襟”の名匠たちに今、光が射す。

◆目次◆◆◆ 第1章 大都会への生命線 天然ガス転換大部隊の地獄と人情/100万ボルト送電線の空中恐怖工事/断崖に建てる環境時代の送電鉄塔/送電線を津軽の海底に敷いた船団/都心のジャンボ・ジェット発電所/石油タンク1000トンのゴミ掃除/「赤信号不要」という「信号機」論/首都高速・慢性渋滞の事情と解決/秒速2メートルで切符を読む自動改札機/営団地下鉄の3線相互乗り入れ技/etc. 第2章 巨大土木のフロンティア 455メートル、アンテナ鉄塔の超精密度/耐荷重3500トン、空前の巨大碍子/ミリ精度で架けた4500トンの橋/水深50メートル、海底工事男たちの結束力/世界最大、お化けクレーン船の力/巨大吊橋を支えるピアノ線の束/明石大橋・巨大主塔を2本建てる/明石大橋・世界最大海中土台の壮絶/明石大橋・これぞ人類最大の「穴」/英仏海峡トンネルを掘った日本人/etc. 第3章 情報化社会の礎 第1回日米衛星TV中継の現場譚/通信衛星打ち上げ現場の冷たい汗/TV局衛星ジャーナリストの時代/先鋭的衛星工事屋が宇宙に見たもの/太平洋横断、光ケーブルを引く船旅/電脳建築家が嘗めた日米摩擦の苦水/8センチCDに百科事典も詰める時代/古紙

内容説明

貿易黒字の原因として、米国から攻撃され続ける日本の「工業」。だが、この古びた言葉の中身が、これほど驚きにあふれチャーミングなものだったとは。人類史上最大の「穴」を掘った男、ダイヤモンドの超精密刃を削る名匠、「お汁粉状地盤」を固めて大空港を建設した技術者。日本を支えてきたのは、まさに彼らだった。「メタルカラー」たちの仕事を知らずして、もう日本と世界の未来は語れない。衝撃の証言集。

目次

第1章 大都市への生命線
第2章 巨大土木のフロンティア
第3章 情報化社会の礎
第4章 モノ作りの快楽
第5章 愛と勇気の未来技術
メタルカラーの時代に寄せて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

momogaga

40
読者メーター開始前に読了。メタルカラーとは、現場職を意味するブルーカラーでなく、かつ事務職を意味するホワイトカラーでもない『創造的工業技術者』を総称して呼ぶ名称として用いられるものである。今またソフトバンクの孫正義さんがこの言葉で熱く未来を語っている。

阿部義彦

16
1991年から93年にかけて「週刊ポスト」に連載された山根一眞さんによる、インタビューを元に再構成したルポをまとめた本です。当時私も独特のぶっきらぼうな掛け合いによる、この連載を折に触れて読んでました。インタビューで得た証言を10分の1以下に圧縮するために、苦労してリライトしたそうです。大雑把に言えば物作りの職人のルポです。土木工事から、精密機器、通信技術、特殊工法等、もう古くなったものもあるかもしれませんが、その時代の息吹を感じさせるエピソードばかり。同時通訳や速記などの人力パワーも同時収録。2023/02/11

さきん

7
ハイテク土木工事・製造現場で、人類未踏のモノ作りに挑んでいる果敢な人びとがいる。技術者という言葉を超える凄い男たち…名づけてメタルカラー。日本を根底から支える“輝く襟”の名匠たちに今、光が射す。情報は今となっては古い。しかし、あらゆる分野における技術のからくりがわかっておもしろい。2015/08/11

Shigeharu Kobayashi

3
1993年の初版を入社直後に読んで、日本のもの作りの真の実力を知り、金融面からその支援をしていきたいと決意したことを思い出す。「しんかい6500」のアクリル板、うどん技で開発したセラミックばね、ビルも切れるマッハ2.3の水刃アクアジェット、英仏海峡トンネルを掘った日本人、ヘドロを埋め立てた羽田新空港、新幹線のパンタグラフの日陰の努力、等等々、日本の実力は今も色褪せることはない。混沌とした、先の見通しが暗いことばかり会話される昨今であるが、自信とプライドを持って来年も頑張って行きたい。2011/12/31

ぽんぽこ

2
「イチゴゼリー」の話を読んで、風邪をひいているのにアイデアが思いついた瞬間に研究室にいく山根さんに「技術者だなぁ」と思った。また、文の最後に(笑い)が入ってたり会話に堅苦しさがなかったりと思ったよりとっつきやすい本だった。2021/03/07

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