出版社内容情報
小学館ノンフィクション大賞優秀作受賞作品。
マラソンランナー早田俊幸。この、瀬古利彦、中山竹通に続く逸材と期待されたスピードランナーを阻み続けた「30キロの壁」の正体に迫る、スポーツノンフィクションの全く新しい試みが結実。
内容説明
マラソンランナー早田俊幸。彼の悲劇は、「ゆっくり走れない」ことだった。瀬古利彦、中山竹通に続くホープと期待されたランナーを阻み続けた「30キロの壁」を見極める―スポーツ・ノンフィクションのかつてない試み。小学館ノンフィクション大賞優秀作受賞。
目次
序章 潰えたオリンピックの夢
第1章 マラソンランナーの胎動
第2章 初マラソン
第3章 白い靄
第4章 暴発した鬱憤
第5章 ゆっくりと走る
第6章 孤独な戦い
第7章 シドニー五輪代表に挑む
第8章 尽きぬ想い
第9章 走り続ける者
著者等紹介
増田晶文[マスダマサフミ]
1960年大阪生まれ。同志社大学法学部卒。10年あまりの会社員生活を経て文筆の世界に入り、幅広いテーマで執筆活動を続けている。98年に第6回ナンバー・スポーツノンフィクション新人賞を受賞。00年には「フィリピデスの懊悩」で第7回小学館ノンフィクション大賞優秀作を受けた
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テクパパザンビア
18
面白かった。42.195kmって距離がとても微妙なんですよねー、30kmの白い靄に私も毎回悩まされています。サブ3.5を目指して楽しく走りまっせ〜。2017/05/07
OMO
1
面白さ:○ 興味:○ 読みやすさ:○ 新鮮さ:○ 文学的云々:×2022/10/27
chuji
1
久喜市立鷲宮図書館の本。2002年5月初版。第七回小学舘ノンフィクション大賞受賞作。先日浮世絵師の小説を読んで裏書にデビュー作とあり面白そうなのでリクエストした本。オイラの蔵書にあり二十年振りの再読。四半世紀前に活躍した鐘紡所属のマラソンランナー【早田俊幸】のお話。懐かしい名前が沢山出てきたゾッ❗オイラは【遅すぎるランナー】でした❔2019/02/25
くるくる
1
30㎞過ぎて、苦しくなっても2㎞我慢すれば、復活するんです。失敗の原因を外に見つけて自分を振り返っていない。だけど自分で気づかないと克服して行けない。2014/09/26
readtuktuk
1
期待されながらもついに勝てなかった「速すぎたランナー」早田俊幸についてのドキュメント。マラソンの奥深さ、業を感じる充分な取材に基づいたノンフィクション。2009/04/12