代行返上

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代行返上

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  • サイズ B6判/ページ数 437p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093791557
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

2003年、東京。代行返上実施により暴落が予想される株式市場で、外資のヘッジファンド「TLCM」が勢いづいていた。
その一方で、厚生年金基金・常務理事の津島泰造は、年金問題の重大さや基金の将来を思い悩む。
会社の企業年金はどうなるのか、ヘッジファンドの仕掛けにより日本の株式市場は壊滅的なショックを受けるのか・・・・・。

【代行返上とはなにか?】
企業が厚生年金基金を通じて国の代わりに運用していた公的年金を、国に返上すること。代行返上後の年金制度によっては個人の年金給付額に影響が及ぶので、代行返上は年金問題を考えるときの大きなキーワードとなる。2004年2月までに700を超える基金が将来分の代行返上を済ませており、約380万人の加入員がその影響を受ける可能性がある。

内容説明

年金問題。いま、この国が抱える不透明な実態を厚労省、企業、そして一個人の視点から多角的にあぶり出した著者会心の問題作!やがて訪れるあなたの老後ははたしてどうなる。

著者等紹介

幸田真音[コウダマイン]
1951年生まれ。米国系銀行や証券会社でディーラーや外国債券セールスを経て、95年『ザ・ヘッジ回避』で作家デビュー。国際金融の世界を舞台に意欲作を次々に発表し、国債入札をテーマにした『日本国債』や不良債権に群がるビジネスを抉った『凛冽の宙』などで注目を集める
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シュラフ

14
厚生年金基金というのはどうしてこんなにも複雑な仕組みなのだろうか。なんべん勉強してもさっぱりその仕組みが分からない。この小説では、その厚生年金基金の代行返上をテーマとしている。厚生年金基金は、代行部分と基金独自給付部分から成る。この代行部分を国に返上する際に積立資産を現金化することで株式市場に売り圧力が高まるので、株式市場は売り圧力でパニック状態となる。今となってはそういうこともあったなという話である。その厚生年金基金もとうとう解散の動きとなる。やはり世の中の仕組みというのは簡単で理解しやすいものがよい。2014/03/25

下町ロコモーティブ

8
著者の初読み。時機を逸している話題だが一気に読み終えた。他の作品も読みたいと思う。2016/02/25

星落秋風五丈原

7
2003年、東京。代行返上実施で株式市場の暴落が心配されるなか、外資のヘッジファンド「TRCM」だけが勢いづいていた。厚生年金基金・常務理事の津島は、代行返上が企業年金の将来を脅かすのを感じていた。信託銀行で年金基金運営に携わる河野が主人公。バブル崩壊後の金融市場低迷で大企業の代行返上が始まった。その具体的内容と一般サラリーマンが手にする年金への影響はどうなるのかを金融市場動向も絡めて描く。2004/04/25

Kie

6
全く頭に入らず!小説ってより解説?難しい仕組みで面白くも何ともない!リタイア!半分まで頑張って読んだけど、ちょっと時間の無駄でした…2019/02/13

薦渕雅春

4
年金改革の過程で 出て来た「代行返上」 、この本が連載されてたのが 2003年頃なので 10年以上前に問題視されてたんだ。五稜信託銀行年金運用部の 河野 俊輔 、高校時代の同級生 リョウ こと 多田 亮一 。そして、俊輔の妻のキャリアウーマンの 由子 と 今井証券を継ぐこととなる 今井 理美 。年金に関わる経済問題と それぞれの生き様を描いた 幸田真音さんの作品でも代表作じゃないかと思う。2014/02/20

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