出版社内容情報
原節子、山本富士子、岸恵子、吉永小百合、京マチ子、岩下志麻、浅丘ルリ子、高峰秀子…。写真家・秋山庄太郎が、長年の写真家生活で出会った銀幕女優たち57人との交遊を綴ったエッセイ集。興味深いエピソードや秘蔵写真が満載の一冊。
写真家生活55年を迎えた秋山庄太郎??。今なお雑誌に連載を続けている写真家は彼一人である。その秋山氏と懐かしの女優たち（57人ーー）の交遊を、写真とエッセイで綴った、『サライ』に97年16号より連載され、大人気を博した「麗しの銀幕スタア」の単行本化である。氏の魅力ある女優写真としてはもちろん、エッセイにも、氏の人柄ゆえか女優たちも意外な素顔を見せ、興味深いエピソードがちりばめられており、映画通の読物としても格好のものとなっています。
内容説明
スタアがスタアとして輝き、女優が女優として美しかったあの時代を写真とお咄で楽しめる本。
目次
原節子
藤田泰子
島崎雪子
山本富士子
京マチ子
三条美紀
高峰三枝子
山田五十鈴
瑳峨三智子
李香蘭〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Koki Miyachi
0
女性タレントや女優のポートレート写真の第一人者秋山庄太郎。昭和の銀幕スタアの写真と彼女達ににまつわる一口エッセイ集だ。その数58人。これだけ多くの一流女優の撮影を手掛けるなんて、なんたる幸せ者！自分には出来ないなぁ。一流の女性達に愛されたのも、持って生まれた才能と言ったところか。羨ましく思いつつ楽しく読みました(^^)2012/11/27
サトル
0
写真の大家は女優を見る目もエスプリが効いている。新珠三千代こそ女そのもの、それも平仮名で書いた”をんな”で、若尾文子のリアルな肉体は等身大ゆえのエロスだと記している。秋山庄太郎は永遠の憧れで同い年の原節子に自宅に招かれオムライスを作ってもらったそうで、原節子が永遠の処女を決め込んだのは結婚して見る影もなくなった轟夕起子を他山の石としたと云う。有馬稲子は陰影のある悲劇のヒロインを演じて花開いたようだが、パリで二人密かに遊んだ時には本当の笑顔を見せて写真に収めた。なんとも写真家冥利に尽きるエピソードが満載だ。2021/10/30
