Shotor library<br> 天然素材の生活道具

Shotor library
天然素材の生活道具

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  • サイズ A5判/ページ数 125p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784093431125
  • NDC分類 589
  • Cコード C0095

出版社内容情報

人間は身近な自然をうまく活用することで、暮らしを快適にしてきた。天然素材で作られた生活道具は、自然と人間がかかわる歴史の、そして現在の、よき証言者。全30品から日本の自然の過去と現在が浮かび上がる。

自然の豊かさを利用し、生活の豊かさを生みだすこと??これが文明の定義ならば、自然のありさまが違えば文明のかたちも当然違ってくるはずです。 たとえば日本の畳文化。列島の自然のなかに、たまたまイグサという個性派植物を見出した日本人は、これを畳という敷物として生活に取り込みました。畳をめぐるさまざまな諺や、畳の上のゴロ寝といった豊かな生活文化は、列島の自然を前提にして初めて成立したものといえます。 このような自然と文明のダイナミズムは、近代日本の急速な西洋化とともに失われていきました。優れた家電製品や化学合成品のおかげで、われわれの生活はたしかに便利になりましたが、便利さと豊かさは果たして同じものでしょうか? 自然の産物である天然素材の特徴をうまく生かした生活道具は、便利さとは無関係な「豊かさ」の価値を再認識させてくれます。 本書は月刊『BE-PAL』93年1月から95年3月まで連載された『ニッポン天然素材考現学』全26回、月刊『ラピタ』(当時は季刊)95年春号掲載の『マテリアル』に加筆、さらに3本の書き下ろしを加え、ショトル・ライブラリーとして編集したものです。

内容説明

「生活」の中に、見つけた「自然」。日本の自然から生まれ、日本人が育てた生活道具30点の自叙伝。

目次

椿油
キャンドル
紙幣
エンピツ
バット
ボタン
ヨードチンキ
肥料
ワサビおろし
マット
フノリ
友禅
金魚
蚊取り線香
垢すり
下駄〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さきん

17
蚊取り線香の原料、除虫菊、椿油、お札の原料の楮から砥石まで。1990年代の取材。今はさらに衰退しているかもしれない。楮は政府がもっと高く買い上げても良いのにと思ってしまう。砥石は放散虫の化石でできているらしい。知らなかった。楮にしても蜜蝋にしても他にも使い道を作れれば、地場振興になるのだが。2017/12/02

Gen Kato

4
使っているのは木のカトラリーと鋼の包丁くらいだろうか。いやいや紙幣も天然素材だw 鉛筆もヨードチンキもずいぶん使っていないなあ…2018/06/01

m.books

1
暮しの中で使われてきた天然素材についての本です。蜜蝋とキャンドル、除虫菊と蚊取り線香、麻と繊維、柿と柿渋、松と墨など原材料と製品化されたものの両方の写真が掲載されていてわかりやすく興味深い内容です。 プロフィール画像にしている滋賀県草津市で栽培されている友禅の下絵用染料に使う青花も紹介されています。

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