Super! YA<br> 消えたヴァイオリン

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Super! YA
消えたヴァイオリン

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  • サイズ B6判/ページ数 365p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784092905641
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8097

出版社内容情報

スリルと冒険のつまった感動ミステリー

18世紀、音楽の都ウィーンを舞台にした、歴史ミステリ-。クリスマスイブの演奏会の帰り、音楽家ハイドンの楽団ヴァイオリニストが、突然、何者かに殺される。そして、大切にしていたヴァイオリンが、消えてしまった。このヴァイオリニストの娘テレジアは、身重の母と年若い弟とともに取り残され、悲しみにくれるが、どうして、こんなことになったのか、父の死の真実を知ろうと決意する。そして、父の死体を運んできた友人に、現場に連れて行ってくれるように頼む。そこは、ロマの集落の近くで、普通の人は、めったに立ち寄らない場所だった。なぜ父は、こんなところに来ていたのか……。謎は、深まるばかりだった。
登場する音楽家ハイドンは、交響曲の父とも呼ばれる作曲家。また、他にも、エステルハージ侯爵、女帝マリア・テレジア、皇女マリア・エレザベートなど、実在の歴史上の人物が多く登場し、フランス革命前の激動の時代を背景に、臨場感あふれ、読者を引きつけて放さない。しかも、歴史に基づいたストーリーでありながら、歴史的背景を知らなくてもすんなり楽しめるのは、主人公のテレジアが、時代を超えて愛される魅力あふれる少女だからといえるだろう。


【編集担当からのおすすめ情報】
アメリカで、出版されるやいなや、各書評誌で取り上げられ、書評サイトに、読者の絶賛の声があふれ出しました。「“音楽、ミステリー、ロマンス”ドキドキするすべての要素がつまっている」。「こんなに興奮した本は、初めて!」。アメリカのティーンが夢中になった一冊です。

西本 かおる[ニシモト カオル]
翻訳

スザンヌ ダンラップ[スザンヌ ダンラップ]
著・文・その他

内容説明

クリスマスイブの日、父さんは、冷たくなって帰ってきた。いつも持っていたヴァイオリンがない。どうして、こんなことに…。主人公の少女テレジアは、勇気を持って父の死の謎に立ち向かうことを決意する。18世紀の音楽の都ウィーンを舞台にしたスピード感あふれる冒険ミステリー。

著者等紹介

ダンラップ,スザンヌ[ダンラップ,スザンヌ][Dunlap,Susanne]
スミス・カレッジ卒業後、イェール大学に進み、音楽史で博士号を取得。カレッジで音楽史を教えながら、音楽にまつわる一般向け歴史小説を二冊発表し、好評を博した。『消えたヴァイオリン』はヤングアダルト向けの一作目となる。マサチューセッツ州ノーサンプトンとニューヨーク州ブルックリンを行き来して暮らしている

西本かおる[ニシモトカオル]
京都府生まれ。東京都在住。東京外国語大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

31
ハイドンが活躍しモーツァルトがデビューか?という時代のウィーンが舞台のミステリ。2020/02/15

ゆーかり

20
1779年のウィーンが舞台の冒険ミステリー。クリスマスイブの夜、ヴァイオリニストの父が殺され楽器(アマティ)は行方不明に。遺体を運んできた楽団員は何か隠している様子。テレジアは父の死の真相を探ろうとするが…。ハイドン、ヨーゼフ二世、エステルハージ侯爵、皇女マリア・エリザベートなども登場。著者は音楽史の博士号持ちなのでそれらの人物やロマ、当時の農奴問題などがうまく話に溶け込んでいる。YA向けだけど大人も楽しめます。音楽好きで冒険好きな人にはおすすめ。原題:The Musician's Daughter2019/07/28

ぱせり

12
時代の雰囲気、そして、なんといっても登場人物たちがいいのです。ロマの踊り子、なぞの楽団員、皇女の女官。勝気で行動的な主人公とその仲間たちのなんと魅力的なこと。怪しい連中はどこからどのように繋がっているのか。面白くって仕方がない。世間知らずだった主人公は、胸躍る冒険のうちに大きく成長します。自分の夢を追い、着実に足場を築いていく姿は見事だし、清々しいです。2010/10/11

みなみ

10
図書館本。ハプスブルグ家が統治するウイーンが舞台。殺された父親の死の真相を明らかにするため奮闘する主人公の少女テレジア。ハイドンなど実在の人物が登場してきて歴史物のミステリーでもあり、少女が数々のピンチを切り抜けていく冒険物でもある。ストーリーがぐんぐん動いていくのでとても引き込まれて一気読みしてしまった。悪い人は悪くて、差別や偏見を打破しようという志もあり、とても良いヤングアダルト向け小説。2022/11/27

いこたす

10
〜がっつりサスペンス〜 クリスマスイヴの夜、ヴァイオリニストの父は冷たくなって運ばれてきた。 持ち歩いていた筈のヴァイオリンも無く、遺体を運んだ楽団の仲間も何かを隠している様子。 父親の死の謎と消えたヴァイオリンを追ってテレジアは動き出す! タイトルと表紙絵から音楽関連の軽い話かと思っていたが、がっつりサスペンスだった(汗)嬉しい誤算。実在するハイドンや当時の世情、ロマ(ジプシー)の存在を織り交ぜた物語。2016/05/28

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