こんとんじいちゃんの裏庭

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こんとんじいちゃんの裏庭

  • 村上 しいこ【作】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 小学館(2017/07発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 252p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784092897571
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

真実を追究する少年の奮闘物語

作者村上しいこさんは、今、最も注目される児童文学作家です。ほのぼのとした幼年童話や絵本が多く、子どもたちにも人気のある作家ですが、初めての長編『ダッシュ!』が大変好評で、その後長編としては、2作目となる『歌うとは小さな命のひろいあげ』で野間児童文芸賞を受賞しました。それぞれ少年少女の抱える問題や社会的テーマをリアルに描き出し、次々と問題作を発表しています。
今回の作品は、昨今の大きな社会問題となっている"認知症老人"と暮らす家族の物語です。
いっしょに暮らす呆けちゃったじいちゃんが、ある日交通事故に遭って意識不明となります。にもかかわらず車を運転していた人に損害賠償請求をされてしまいました。法律のことなどよくわからない両親は、「なぜ?」と憤りつつもどうしていいかわからず、言われるままに支払ってしまいそうになります。横目で見ていた少年は、「絶対におかしい!!!!」と、どうしてこんなことになってしまったのか自分で調べはじめます。社会の仕組みに納得いかない少年の前に、生死をさまようじいちゃんが、ふらふらと現れて、「暮らすってどういう意味だ??」なんてぼけたことをつぶやいたりします。少年は、納得のいく真実を見つけることができるのでしょうか?
ちょっとユーモラスに、ちょっと少年探偵風に、難しい問題を解き明かします。

【編集担当からのおすすめ情報】
問題作を次々に送り出す児童文学作家村上しいこさんの渾身の書き下ろしです。深刻な問題を、淡々と真摯に追求していきます。そして、問題を掘り下げていくのは、中学生の少年。
多くのテーマが秘められた一冊です。

こんとんじいちゃんの裏庭

もくじ

1 じゃまをしてはいけません 4
2 じいちゃんは死にません 11
3 哲学はわかりません 27
4 いてもらうわけにはいきません 49
5 じいちゃんは知りません 64
6 はむかってはいけません 87
7 納得はしていません 104
8 肥料を欠いてはいけません 129
9 嘘はつきません 153
10 幸せにはなれません 185
11 正義を振りかざしてはいけません 212
12 争ってはいけません 225
13 描きたくて 247



村上 しいこ[ムラカミ シイコ]
著・文・その他

内容説明

一緒に暮らす認知症のじいちゃんが、交通事故に遭い意識不明となる。しかも車を運転していた人から損害賠償請求をされてしまった。「絶対におかしい!」と憤る少年は、自分で調べはじめる。真実は見つかるのか?みんなは、何を守っているのか?

著者等紹介

村上しいこ[ムラカミシイコ]
三重県生まれ。『かめきちのおまかせ自由研究』(岩崎書店)で第37回日本児童文学者協会新人賞、『れいぞうこのなつやすみ』(PHP研究所)で第17回ひろすけ童話賞、『うたうとは小さないのちのひろいあげ』(講談社)で第53回野間児童文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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はる

51
優しい物語かと思ったら、主人公は荒んでるし父や母、先生…大人達が何だかイヤな感じで、殺伐とした雰囲気にびっくり。おまけに痴呆症の祖父は交通事故で意識不明、賠償まで求められてしまう…。現実の厳しさに直面しながらも少しづつ成長していく少年。次第に心に余裕が出てくるとまわりの人たちも変わって見える。ラストは爽やか…なのだけれど、この保険屋だけは解せないなあ(私は心が狭い…)2017/08/29

itica

45
交通事故に遭ってしまった認知症の祖父の入院をきっかけに様々な大人と関わることになった中3の悠斗の成長物語ではあるけれど、私にはどうもしっくりこなかった。これ児童書だよね?と確認してしまうくらい悠斗は荒んでいるし、大人もズルかったりいい加減だったりする。耳触りの良い言葉の羅列では現実的じゃないって分かるけれど、正義も思いやりもない大人ばかりが目立ち、これを読んだ子供が幻滅してしまうのでは、と心配してしまう。「世の中はけっこう複雑で残酷だよ」と言う弁護士の言葉は確かに正論だ。その通りだと思うが・・・ 2017/09/18

千穂

34
コンビニで悪態ついていた中3悠斗が大人たちとの交流を通して成長していくストーリー。悠斗のおじいちゃんが自転車で交差点を渡る時事故に会い混沌状態になってしまった。事故の相手の車運転手は自分は悪くない、と謝ろうともしない。さらに損害賠償を請求してくる。大人の不条理に真っ向から立ち向かう悠斗だが。2017/08/06

ででんでん

32
「れいぞうこのなつやすみ」シリーズが大好きな村上さんの本なので、手に取ってみた。さきほど児童書「奮闘するたすく」を読んだばかりで、2冊の作品世界の違いを強く感じた。冒頭、中3の悠斗はコンビニの通路に座り込む従業員が邪魔だからと蹴りつけて逃げ出す。夜、家に警察がやって来たときに、祖父の行方不明が発覚。アルツハイマーの祖父は交通事故に遭っていた。両親も担任も事故の加害者も保険会社の社員も…誠実でまっとうな人間は誰ひとりいないように描かれる中、悠斗は動きだし、変わっていく。児童書だが、大人に読んでもらいたいな。2017/10/16

信兵衛

23
中学3年の主人公が、自分自身で体験することにより、そこから学び、些かの成長を遂げた少年を描く本書は、会心の作品と言って良いでしょう2017/07/30

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