出版社内容情報
アルキメデスからアインシュタインに至るまで、科学の礎を築いてきた20余人の姿を、SFの巨匠アシモフがいきいきと描き出す。中学生から大人まで誰にでもわかりやすい、科学の入門書としても最適。
「死の床に横たわっていたひとりの老人の手に、できあがったばかりの一冊の本が握らされた。しかし、彼の目はもはや、それを見ることはできなかった。彼は、自分がついにこの地球を動かしたことを知らずに死んだ」(コペルニクス) 「ケンブリッジ大学から帰郷した彼が見上げた空には、青い半月がかかっていた。彼は考えた。なぜ月は、リンゴと同じように引力にひかれて地上へ落ちてこないのだろうかと」(ニュートン) 「これまでに書かれた本の中で、もっとも驚くべき本が一八五九年にあらわれた。初版は一二五〇部しか印刷されず、すべて発行の当日に売り切れてしまった」(「ダーウィンとウォーレス」) 自ら考案した武器で強大なローマ軍を苦しめたアルキメデス、活版印刷術を発明し、結果的に宗教改革をもたらしたグーテンベルグ、人類を多くの病苦から救ったジェンナー、パスツール、エールリッヒなど、本書に登場するのは歴史上存在した二〇余人の科学者たちである。 いまのわたしたちの社会は、彼らの発明・発見のひとつひとつによって、少しずつ変えられてきた、その積み重ねにほかならない。科学技術のありかたが問い直される現在、SFの巨匠であるとともに、自ら科学者としての経験を
内容説明
アルキメデスからアインシュタインまで先人たちが闘った歴史の裏側に見えてくるもの―科学は人間に本当の幸福をもたらしたのか。21世紀に向けて問いかけるSFの巨匠・アシモフの遺産。
目次
アルキメデス―「私は地球を動かせる」
ヨハネス・グーテンベルク―百万人のための活字
ニコラス・コペルニクス―無限への挑戦
ウィリアム・ハーベイ―自然こそ教科書
ガリレオ・ガリレイ―「それでも地球は動く」
アントン・ファン・レーウェンフック―目に見えない世界の発見者
アイザック・ニュートン―「すべてが明るみに」
ジェームズ・ワット―二つの革命の火つけ役
アントワーヌ・ローラン・ラボアジエ―現代化学の父〔ほか〕
感想・レビュー
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roughfractus02
Junya Akiba
魔魔男爵
YnariY
ニョンブーチョッパー