地球人ライブラリー<br> 外科の夜明け―防腐法 絶対死からの解放

地球人ライブラリー
外科の夜明け―防腐法 絶対死からの解放

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  • サイズ B6判/ページ数 283p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784092510098
  • NDC分類 494
  • Cコード C0398

出版社内容情報

麻酔術、防腐法の発見…。たったこれだけのことで人類は無残な死から救われた。未知の技術に対する挑戦と外科医たちの勝利の苦闘を、青年医学記者の目を通して描いた描いた感動のドキュメント。

◆◆◆目次◆◆◆ 1 舌の切断 2 「笑気ガス」ショー 3 麻酔法の勝利 4 「三人の発見者」の非業の死 5 初めての「腎臓摘出」 6 帝王切開 7 消毒の発見 8 「防腐法」への苦闘 9 絶対死からの解放 10 最後の聖域「心臓手術」 監修者解説 深瀬泰旦 解説 養老孟司 リスト・オブ・ブックス

内容説明

麻酔手術の成功と防腐法の発見が、人類を無残な死から救った。約150年前、近代外科医学の礎を築いた医師たちの記録。

目次

1 舌の切断
2 「笑気ガス」ショー
3 麻酔法の勝利
4 「三人の発見者」の非業の死
5 初めての「腎臓摘出」
6 帝王切開
7 消毒の発見
8 「防腐法」への苦闘
9 絶対死からの解放
10 最後の聖域「心臓手術」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひねもすのたり

8
手術と聞くだけでビビりまくったりするわけですが、19世紀半ばおいて腫瘍は患部ごと切断され、止血には焼き鏝が用いられていたそうです。もちろん麻酔なんてものはないんですぜ奥さん・・。そんな阿鼻叫喚の外科治療を進歩させたのは現代では当り前とされる麻酔といくつかの消毒法です。本書ではこれらの開発や発見に関わった人物を取り上げますが、そのエピソードやパーソナリティーが凄すぎ。 医史学入門書としての価値もありますが、単純に読み物として楽しめます。名著という言葉がぴったりの一冊でした。★5 2024/03/04

風見じじい

0
とても面白い本で、一気に読みました。麻酔の発見に伴う人間臭い争いと不幸な結果や麻酔なしでの手術の身の毛もよだつ方法、新しい手法に対する権威のある人たちの冷淡な対応、研究に没頭して家庭を顧みなかったコッホなど多くのエピソードにあふれていました。2015/03/24

かえる(薬用)

0
再読。外科がまだ発達していない時代に新たな手術を試みるということは、人体の未知の領域に手を加えることであり、もしかしたら患者を死なせるかもしれなかった。目の前で苦しむ患者を助けたい気持ちと自らの手で患者を殺してしまうかもしれない恐怖心との間で医師は苦悩しただろう。腎臓摘出の話を読んで、外科の発展には優秀な医師の努力があったことはもちろんだが、痛みに苦しみながらも医師を信じ実験的な手術に何度も耐えた患者の存在を忘れてはならないと思った。2015/03/07

N.T

0
「ほんとうに死は避けられないのか」(本文) 医者は常にそうした問いに向き合い戦ってきた。その成果が今の医学である。 この本はその中でも外科の進歩に大きな役割を果たした技術、「麻酔」「帝王切開」「消毒法」「心臓手術」等が生まれた様子を当時そこに居合わせたかのようなリアリティで描き出している。 それらは全て目の前にある救える命を救いたいという強い意志と努力によって編み出されたものだった。 「医者はなんのためにあるんだ」というBJの問いに対する一つの答えが本書にある。2014/08/01

nola

0
この本を手に取ったきっかけは、ゼミの先生が何度もおすすめしてくださって、その後読まないで放置していたら、幾度と「もう読みましたか?」とおっしゃられたからです。積極的なきっかけではないですが、この本面白いです。一応医療系の学校に通っているため、名前ぐらい聞いたことのある登場人物が複数出てきました。特に、「コッホの3原則」で有名なコッホの研究とそれに打ち込む姿は印象深いです。医史学というのは寡聞にして聞いたことのない学問でしたが、少し興味を持ちました。医学史に関連する本があれば積極的に読んでいきたいです。2013/11/05

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