出版社内容情報
始皇帝、項羽、劉邦、武帝……。英雄・豪傑たちが次々に登場して、ダイナミックに展開する古代中国の歴史。司馬遷が精根こめて著した世界的な歴史書を、巨匠・横山光輝がコミック化した名作が、文庫版で登場!
▼第49話/栄光と恐怖▼第50話/直言居士・えんおう▼第51話/呉楚七国の乱(前編)(後編)▼第52話/大単于冒頓▼最終話/禍の男●主な登場人物/陳平、周勃、代王(第49話)、えんおう(第50話)、晁錯(第51話)、大単于冒頓(第52話)、中行説(最終話)●あらすじ/「呂氏の乱」後の前漢時代。この混乱期に皇帝となった文帝は、古代からの政道を記した『書経』を太子に学ばせたいと考えた。しかし、始皇帝の焚書抗儒以降、『書経』を含む四書五経を研究する儒学は衰退。儒学者の数も激減していた。そんな数少ない儒学者の中に、伏生という優れた人物がいた。だが都から遠く離れた所に住み、しかも高齢のため、文帝のもとに参内することはできそうにない。そこで文帝は、伏生のもとに自分の代わりの者を送り、儒学を学ばせることにする。その白羽の矢が立てられたのが、晁錯という才能豊かな若者だった…(第49話)。●本巻の特徴/呂氏一族の反乱は鎮圧され、漢は新しい時代へと向かっていった。だが急激な世代交代は、国士たちの厚い忠義心ゆえに、互いの反目を招くことになる。そしてついに呉楚七国の乱が起きる。作者・司馬遷が生まれ育った時代を背景に、様々な思惑が交錯する全6話を収録し
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そうび
3
呉楚七国の乱はこうして起きた。直言居士袁オウ、いるよねこういう人。文帝、景帝から武帝へ。匈奴の冒頓単于、ワイルド~。武帝は泰山に登り封禅の儀を行う、これを以て漢は全盛を迎えた。2019/10/22
みじんこ
3
呂氏一族を滅ぼした後も呉楚七国の乱が起きたり内戦が続く。晁錯の領土削減策も中央集権を進める方法としては理解できるが、行きすぎはよくない。晁錯を殺した後、領土を元に戻すとまで言ったのに矛を収めない帝気分の呉王が最後は身を滅ぼしたのも当然である。そして匈奴と言えばこの人、冒頓単于。従順な部下を育てるために自分の妻までをも射させるのはまさに「おれ流」のやり方。次も匈奴の話。「漢にとって禍の男になる」の宣言通り、行くことを嫌がっていた匈奴側の人間になって戦をさせる中行説。彼は結局匈奴の人間として死んだのだろうか。2016/03/19
Takeshi K
2
◎このあたりは読みやすい。話の流れを知っているからかな。2012/07/26
まいつん
1
中国古代史をちゃんと勉強するまで、中国は遊牧民族の脅威に晒されていたことを全く知らなかったけど、勉強し始めて色んなことがわかってきた😺10巻では遊牧民との交流や戦にもスポットライトが当てられていて、かなり参考になった。 個人的に漢朝までの古代史が面白いと思うな!2021/08/16
take6
1
読んだ2020/05/29