小学館文庫<br> 歩くひと

小学館文庫
歩くひと

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  • サイズ 文庫判/ページ数 146p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784091923011
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0179

出版社内容情報

あたかも自然や生き物のように、入り組み息づき、ある時はひとを迷わせ、また時には癒す…谷口ジローの描く町は、もうひとつの主人公である。

▼第1話/鳥を見る▼第2話/雪が降る▼第3話/町に出かける▼第4話/木のぼり▼第5話/雨が降る▼第6話/夜泳ぐ▼第7話/台風のあと▼第8話/長い道▼第9話/星の降る夜▼第10話/路地をぬける▼第11話/かすんだ風景▼第12話/桜の寝床▼第13話/忘れもの▼第14話/夜明け▼第15話/よしずを買って▼第16話/いい湯だな▼第17話/海を見に来て▼解説・村上知彦●登場人物/夫(郊外の借家に引っ越してきたばかりの男。年齢40歳前後)。妻(夫とともに郊外に移り住んできた)。ゆき(この家に迷い込み、飼われることになった飼い犬)。●あらすじ/仕事の都合で郊外の一軒家に引っ越すことになった夫婦。夫は着くなり、「ちょっと歩いてくるよ」と言い残し、家を後にする。行く先々で、都会では見られない自然を感じながら歩いていくうち、林でバードウォッチングをしている人を見かける。望遠鏡を覗かせてもらった彼の眼に、初めてシジュウカラの姿が飛び込んできた。そうして家に帰ってみると、一匹の白い犬が迷い込んで来ていた。前の飼い主が置いて行ったというその犬を、彼ら夫婦は飼うことにする(第1話)。●本巻の特徴/1回の掲載分8pのなかで、日ごろ眼に止めないようなある町の

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くろうさぎ

24
こんな風に歩くのっていいなぁ…。台詞は少ないけれど、緻密な線で丁寧に描かれている絵がすばらしい。それを眺めていると、読んでいる方もだんだん一緒に歩いているような気がしてくる。そして気持ちも穏やかになって、静かな時間が流れていく。忙しない日常で忘れかけている時間の使い方を教えてくれる素敵な作品でした。2021/03/27

緋莢

12
昨年刊行されたコロナブックス編集部『谷口ジロー』(平凡社)で知った作品。『孤独のグルメ』と同じように、原作・久住昌之で『散歩もの』という作品を出していますが、これはそれよりも10年近く前に連載されていたものです。とある街に妻と共に引っ越してきた男性が主人公。その街は自然が豊かで主人公は折に触れて、歩きます。特に大きな事件が起きる訳ではなく(事件といえば、子どもの蹴ったサッカーボールが当たってメガネが壊れた回と 夜、学校のプールに忍び込んで裸で泳ぐというのかな~) (続く2019/11/12

たまきら

8
歩くスピードがこの人の描き方とぴったり合います。別に自然に触れなくても観察は楽しいんだ、ということを教えてくれる楽しい本です。2015/05/20

みのにゃー

6
処分前の再読。特にドラマがあるわけではない。ただブラブラと歩き、宝探しにも似た感覚で楽しむ。何でもないことを楽しむ。人生を楽しむ。2017/06/10

ぱぁる

5
読書好きな友人おすすめの中の1冊。まずは緻密な線に驚かされる。そして文字の少なさ、主人公の歩みと流れる時間。食指が伸びなかったが、いざページをめくり出すと引き込まれる。2021/01/01

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