小学館文庫<br> 藤子・F・不二雄「異色短編集」 〈3〉 箱舟はいっぱい

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小学館文庫
藤子・F・不二雄「異色短編集」 〈3〉 箱舟はいっぱい

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  • サイズ 文庫判/ページ数 293p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784091920638
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0179

出版社内容情報

SF的手法を駆使して現代世相を痛烈に風刺した異色短編集!

▼第1話/箱舟はいっぱい▼第2話/権敷無妾付き▼第3話/イヤなイヤなイヤな奴▼第4話/どことなくなんとなく▼第5話/カンビュセスの籤(くじ)▼第6話/俺と俺と俺▼第7話/ノスタル爺(じい)▼第8話/タイムマシンを作ろう▼第9話/タイムカメラ▼第10話/あのバカは荒野をめざす▼第11話/ミニチュア製造カメラ▼第12話/クレオパトラだぞ ●登場人物/浦島太吉(浦島家の跡取り息子。学徒出陣で出征する)。里子(太吉の幼い頃からの許嫁。太吉の出征直前に式を挙げる)。気ぶり爺(浦島家の土蔵に閉じこめられていた老人)。(第7話) ●あらすじ/恒星間航行が実用化された遠い未来、新たな事態が問題になっていた。閉ざされた空間で長い間、顔をつき合わせて暮らす長距離宇宙船内では乗組員が異常な精神状態になるのは避けられず、仲間割れ、暴動、反乱といった悲劇が起こるようになっていた。そこに目を付けた宇宙時代の新ビジネスとは……(第3話)。▼終戦を知らぬまま孤島のジャングルに隠れ住んでいた男が、30年ぶりに故郷に帰ってきた。しかし、村はダムの底に沈み、妻もすでに死んでしまっていた。思い出の木の下で回想にふけるうちに、男はある予感にかられて走り出す! そして彼が踏み込んだのは、失われたはずの30年前の世界だった!(第7話)。人類の永遠の夢・タイムマシン。これを使えば21世紀の未来だろうが、恐竜の住む白亜紀だろうが思いのまま!……どこにでもいる中学生・松井少年に、ある日、見知らぬ男が声をかけてきた。なんとタイムマシンを製造できるというのだ。理論が発見されていないだけで、現在の技術でも製造が可能だと男はいうのだが……(第8話)。

藤子・F・ 不二雄[フジコ エフ フジオ]
著・文・その他

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まるほ

29
第2集に続いて第3集も読む。初出は1973~82年。全12編。▼『カンビュセスの籤』『ノスタル爺』は、強い余韻を残す名作。▼画風こそ少年マンガのタッチではあるが、物語の自体は上質なSF。時代を超えて読み続けられるに耐える価値があるように思う。▼第4集もあるようなのだが、我が町の図書館には第3集までしか所蔵されていなかった…。残念。なんとかして読みたいところ。2020/12/30

本木英朗

25
「箱舟はいっぱい」から始まって、「クレオパトラだぞ」で終わる短編集である。「イやなイヤなイヤな奴」は、本当に凄かったぜ! とにかく読もう、うん。「カンビュセスの籤」の方も凄かったかなあ。こっちは最後に……と、あとはまあ見てちょうだい。その他にもいろいろあるが、「ミニチュア製造カメラ」はよかったかな、俺的にはね! ……というわけで4巻に続くよ。2022/09/13

ぽてち

24
超常現象を利用して人間の裏側を見る2020/04/29

KI

23
真実はいつも事実の裏側に。2018/08/30

ツバメマン★こち亀読破中

19
藤子・F・不二雄の大人向けのSF短編集。ドラえもんの画風で、大人向けの、そして少し背筋が寒くなるようなストーリーを見せられると余計に怖いッス!2022/11/23

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