小学館文庫<br> カムイ伝 〈11〉 クズレの巻

小学館文庫
カムイ伝 〈11〉 クズレの巻

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  • サイズ 文庫判/ページ数 404p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784091920416
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0179

出版社内容情報

徳川幕府による厳しい身分制度下、権力の重圧にあえぐ者たち。多彩な人物群と雄大な構想、透徹した歴史観で綴る白土劇画の代表作であるばかりでなく、日本コミック史上に燦然と輝く名作。

▼第1章/怪異▼第2章/鬼女塚▼第3章/寝地蔵▼第4章/飢饉▼第5章/要注意人物▼第6章/月の輪▼第7章/クズレ●主な登場人物/カムイ(厳しく差別される身分から自由を求めて脱出し、忍びと化した天才忍者だが、現在は忍びの世界から脱け出すべく逃亡中)、正助(優れた知能で社会を改革しようとする農民)●あらすじ/目付け橘軍太夫らの罠にかかり、あえなく捕えられた木の間党の首領・草加竜之進。水責め、火責めなどの拷問により、ついに彼は木の間党の本拠地がどこにあるかを白状してしまう。だが、これは竜之進が仕掛けた罠だった。一方、日置藩の領内では江戸の大火による木材景気を当て込んでの、森林の無謀な伐採が行なわれていた。それは自然界の安定の法則を破壊し、洪水という結果になって村を襲った。正助たち農民は、木の間党や夙谷の人々と力を合わせて洪水から稲を守りきる。しかし災害は終わったわけではなかった。自然界のバランスが狂ったことからネズミが大量に発生し、食べ物を求めて民家を襲い始めたのだ。悪いことは重なるもので、かつて領内の人々が一度も経験したことのない、新たなる災害が起こりつつあった……。●その他の登場キャラクター/ナナ(カムイの姉)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かふ

12
この巻は百姓という群衆を描いて壮大。文庫本だと小さすぎるんだけど見開きで洪水から堤防を守ろうとうする治水作業とか一揆とか。カムイも裏に回ってよくわからん。忍者だからね。一揆を煽るカムイ。正助は村のリーダーとしてどう統率していくか?ということなんだけど一揆の流れは止められず、結局一揆を回避するのに逃亡させるわけだった。その思惑が商人の夢屋七兵衛と一致して百姓を逃がすわけだがそれが鉱山やら新しい産業への身売りのようで資本主義になっていく。2019/06/30

かふ

9
まだ読んでないと思ったら2年前に読んでいた。似たような展開なのでどこまで読んだかも忘れてしまって。悲惨なことしか起きない農民社会でした。カムイはあまり出てこない。2021/06/13

ひねもすのたり

3
小学校の教科書で知った「飢饉」「一揆」その記述はわずか数行だったと記憶しています。 その言葉が内包する意味を30年以上経った今知りました。 2012/11/20

koyasho

2
花巻村に飢饉が訪れる。一揆の行軍に袋叩きにされて打ちのめされた正助に対し、竜之進が馬上から槍を突きつけて「なぜ止めた」と問い詰めるコマは『カムイ伝』で一番印象に残っている場面。2012/11/17

うぃ

0
3.0 実はこの人がカムイだった、という展開がちょっと多い。2017/04/29

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