小学館文庫<br> カムイ伝 〈4〉 谷地湯の巻

小学館文庫
カムイ伝 〈4〉 谷地湯の巻

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  • サイズ 文庫判/ページ数 370p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784091920348
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0179

出版社内容情報

徳川幕府による厳しい身分制度下、権力の重圧にあえぐ者たち。多彩な人物群と雄大な構想、透徹した歴史観で綴る白土劇画の代表作であるばかりでなく、日本コミック史上に燦然と輝く名作。

▼第1章・霞ぎり▼第2章・割り付け状▼第3章・赤目▼第4章・谷地湯▼第5章・作造り●主な登場人物/カムイ(処刑されたカムイの双子の兄)、正助(才覚溢れる貧しい農民の子)、草加竜之進(謀殺された日置藩次席家老の遺児)●あらすじ/差別の壁を力で克服するために剣の道を選んだカムイは、謎の雲水に見込まれて“忍び”の世界に入る。そして、赤目と名乗る男のもとで修業の日々を送る。一方、藩内の勢力争いから謀殺された日置藩の次席家老の遺児・草加竜之進は、復讐の機会を窺っていた。そんなとき、仇敵・目付けの橘軍太夫が藩主に付き添い参勤交代で江戸へ向かったことを知った竜之進は、その後を追う。これを知ったカムイと笹一角は、竜之進の身を案じ、急いで後を追う。参勤交代で江戸へ向かう藩主に付き従っていた橘軍太夫は、勘兵衛の遺児・竜之進と脱藩した元・藩指南役の笹一角に襲撃されるが、危うく難を逃れる。暗殺に失敗した竜之進達は追手の追及から逃れるため夙谷の地に身を隠す。実は夙谷には、玉手村一揆の首謀者・苔丸も名前を変えて住みつき、再起の機会を窺っていた。花巻村では、正助が念願の本百姓となり、その持てる知識と力を総動員して奮闘していた。ある日、カム

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

猫丸

14
本巻の主な出来事は、カムイの師匠である抜け忍赤目の登場、および正助の本百姓昇格である。平行するいくつかの物語が、どこでも強固な支配構造を照らす。随所に覚醒は見られても叛逆の企ては結実しない。身分制の最下層から順に武家支配を強化する同調思考が連鎖するのだ。今も変わらぬマゾ愚民の壁は厚い。強く賢くなければならない。強い国家、美しい日本にもたれかかる倒錯が瀰漫する世界。じぶんの判断の確度を上げるのだ。敵がどのように考えるか、を出発点とせよ。2022/05/17

入江

4
「みな人間だ。武士だったうぬも、百姓だったおれも、へんな世の中のしくみをとってしまえば、どこもちがいはねえ。くわなきゃ死ぬし、死ねばガイコツさ」牢屋のなかでさえも差別制度が色濃く生きていたとは。2017/04/12

かふ

4
忍者ものの面白さは、この巻あたりから出てくる。抜忍の赤目の登場とか。カムイは鷹匠の弟子入りして、下人の正助は百姓になって畑を貰い、侍だった竜之介は非人まで落ちた。赤目は自ら牢獄に入って、牢屋の主を懲らしめ、島流し。人生ゲームか?白狼のカムイは一時期群れのリーダーとなるが、片目に蹴落とされて、また一匹狼に戻った。赤目と片目はなにか繋がりがあるのか?2017/02/22

ひねもすのたり

4
竜之進、正助、そしてカムイが大きく動き出す第4巻。 主君から暇を出された侍たちの末期があまりに哀れです。2012/10/07

さけフレーク

1
2002/12

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