出版社内容情報
愛と憎悪、複雑な人間の感情を描く感動巨編
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
毒兎真暗ミサ【副長】
40
グレッグとの関係を告白したジェルミ!しかしイアンはグレッグの完璧な父親像を壊せず。まさかの「嘘だ!」という拒絶にリンドンも驚愕。これも一種のセカンドレイプなのかも……と考えさせられた。イアンの心の安定が崩れる恐怖も理解できるがジェルミが可哀想。その後イギリスからボストンに逃げたジェルミ。男娼になってしまう。そして後日グレッグの秘密の箱を見つけたイアンは……。まやかしの庇護から遂に訪れた覚醒!危ういジェルミの元に一刻も早く!と焦るイアンのスピードに痺れる!奮闘の第五巻!!2023/04/04
そらねこ
25
とうとう自分の父親がジェルミに対し犯罪を犯していたことを知ったイアン。自分の今までの父親像が壊れていく。そしてそれに耐えられず、ジェルミに告白を強制したはずなのに一転してそれを拒否。恐れながらグレッグが自分にした所業を暴いて欲しかったジェルミは更に傷つく。…確かにイアンの気持ちは痛いほどわかる。そしてジェルミの辛さも。しかし、ジェルミの語った道具が父親の部屋で見つかり、自分の記憶と照らし合わせ、どれだけ自分がジェルミに酷いことをしたのかを知る。森の中で恥ずかしさに涙を流すイアンに私も涙する。2017/01/28
辺辺
24
積本崩し。家庭内性的虐待をテーマにした物語を読むのが辛いな。個人的にグレッグという人間がどうしたらこんなことができるのか、全く理解できないんですけど。完全に異常でしか目に映らないよ;そして、知っていながら、知らないふりをするジェミルの母の心理はもっと理解不可領域。まあ、ここではっきりしなきゃならないのは、己は正常なヘテロだという幸い。グレッグの人格構成がどうなってるのか?凄く疑問に思うな。ベルトにロープにベニスの仮面にペディキュアetc。なまじ迫力のある絵なだけに、不気味、不気味過ぎる;おえぇ~;2018/02/04
阿部義彦
15
とうとうここからは、過去に読んだ所を、追い越して初めて読みます。ジェルミは告白して、それを転移されたイアンが主役に、イアンもまた狂います。そして、写真が全てを語り新たな局面へ、ジェルミはキャスとともにジャンキーへと成り果てた。 重すぎる。2015/10/03
さとまみ(コミックス&BL小説専用)
12
イアンが事実に向き合うまでの長い道のり。この後を早く読みたいが、中々手に入らない。2016/07/04