小学館文庫<br> 洗礼 〈第1巻〉

小学館文庫
洗礼 〈第1巻〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 283p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784091910714
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0179

出版社内容情報

永遠の聖美女とうたわれた女優・若草いずみ。だが、その素顔には醜いアザやしわが広がっていた。絶望のあまり狂乱するいずみに主治医の村上は何事かを告げる……。いずみは娘を産んだ。その後、彼女の行方は杳として知れない。時は過ぎる。ある街に母娘が睦まじく暮らしていた。醜い姿となったいずみと、美しく育った娘さくらである。失われた美と若さへの欲望にまみれたいずみの、悪魔のような計画が静かに進行していた。

永遠の美女とうたわれた女優・若草いずみ。だが、その素顔には醜いアザやしわが…。時が過ぎ、ある街に母娘が睦まじく暮らしていた。醜い姿となったいずみと、美しく育った娘さくらだ。母の考えた悪魔の計画とは!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白黒豆黄昏ぞんび

16
楳図先生が色んな作品で描き続けているテーマ、美と醜。そして対立する女たち。目的のために手段を選ばない母親。娘を犠牲にしてまで若さと美しさを取り戻したとしても幸福にはなれない。楳図先生は女嫌いなのだろうか。2017/10/10

にゃむこ@読メ11年生

12
独特のタッチの楳図作品を「ちゃんと」読むのは初めて。画力の高さに衝撃を受ける。リアルな恐怖感が伝わってくる。顔面に大きな醜痣のある元女優の母が、小学生である娘のさくらに脳移植をし、若さと美貌を無理やり手に入れた。床に落ちたさくらの脳みそをグチュっと踏み潰して「この世にさくらはもういない」と高笑いする母親。怖すぎる。このグロさ、クセになるよ。このあとの展開が全く予想つかない。ここに感想を書かれた皆さんの<忠告>ありがたく、あとがきは読まないようにした。2016/11/12

スエ

11
お母さん…。 かつての面影はなく、良子さんを強烈ビンタしまくったり、フリフリドレスで仁王立ちする姿はさながら女子プロレスラーの様でした。 しかし、手術時の針麻酔。 なぜさくらだけ鼻に串刺しされているのか…。 所々ギャグに見えてしまった(笑)2019/12/21

まりもんママン゚+.*ʚ♡ɞ*.+゚

11
「幽麗塔」を読んで読友さんからこの「洗礼」をオススメされました。脳の移植と言うおぞましい母親の願望は怖すぎるし狂ってるとしか言えない。いくら美しい娘に変わったとしても中身はおぞましい母なのだから絶対に破綻が来るでしょう。怖い作品だ。2015/01/01

地下鉄パミュ

5
元女優の母ちゃん怖い怖すぎる。自分の娘との脳移植で様々な欲望を充たそうとする。女性とは永遠に若さや美貌という欲求が付いてまわるのだろう。自分に対する負い目などを感じていれば尚更のことなのか。楳図先生のことだからこのまま入れ替わりだけでは終わらず、もう一捻りして来るだろう。2015/09/09

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