出版社内容情報
もうすぐ山は満月祭。年に一度のきつねたちのお祭りだ。銀子ちゃんに想いを寄せるオジロくん。でもなんだか自分に自信がもてないんだ……傑作ファンタジー「きつねのよめいり」、チビの毛虫と女郎蜘蛛のせつない友情「風の歌うたい」、デビュー作「ちょっと不思議な下宿人」など 初期短編を含む、珠玉の13ストーリーズ。
傑作ファンタジー「きつねのよめいり」チビの毛虫と女郎蜘蛛のせつない友情「風の歌うたい」、デビュー作「ちょっと不思議な下宿人」など初期短編を含む、珠玉の13ストーリーズ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
komaneko
50
再読。吉田秋生は、強い。この短編集を読めば分る。 この強さをまだもっと、誇示して欲しい。 デビューからずっとずっと好きだったので、まだもっと かませるだろ?と思う。 2020/11/03
アイアイ
17
ファンタジー短編13のストーリー。「きつねのよめいり」「座敷わらし」「風邪の歌うたい」「ナサナエルの肖像」知らない世代の名作を見れて嬉しい。絵に時代を感じてそれがオツ♪▽図書館2015/06/28
読み人知らず
8
面白い。色褪せない面白さです。座敷わらしにスイカを切ってあげる話が好き。気づいてるのかな?いいな。2012/05/03
還暦院erk
6
ファンタジーが読みたくて再読。吉田秋生の初期短編は教訓臭いところが無いのが好き。表題作も、あっと驚く設定が隠されているんだけど、それを「自然保護」だの「動物vs人間」だのに無理くり結び付けたりしてないのがすごくイイ。作品中に若干、時代を感じさせる下ネタやブラックネタがあるけれど、ご愛敬。2018/06/11
pitch
5
海街完結の勢いで、昔の短編集に手を出してしまった。自分がながーい吉田秋生ファンだったことを再認識。この頃の吉田作品を、穴があく程眺めていた気がする。お絵かきソフト全盛の今から見ると、雑な作画に見えるが、それを超えて伝える内容の多彩さに今更ながら驚く。いや、自分は古い人間なのだろうけど。2018/12/22