出版社内容情報
戦時下の日本で生まれた「敵討ち法」に基づき、敵討ち執行代理人となった叶ヒロシ。己を“弱者”と自覚することで、危険を察知する能力を身に付けた青年が、いま犯罪被害者に代わって“復讐”を果たす!!
▼第13話／内部対立（1）▼第14話／労災適用▼第14.5話／山田君の公休▼第15話／業務上横領▼第16話／内部対立（2）▼第17話／事後処理▼第18話／倒産●主な登場人物／叶ヒロシ（痴呆の母を養う若者。兵役から帰還後「敵討ち執行代理人事務所」に就職する）、ヒグチ（「敵討ち執行代理人事務所」に勤務する女。ヒロシをスカウトする）●あらすじ／雨降りしきる森の中。警護人・幽霊を討ち取ったヒロシが、ついに敵討ち対象者の隅川を追いつめる。だが同じ頃、かねてから対立していた同僚の溝口がヒロシの暗殺を決意していた。隅川は難なく倒せたものの、心身共に傷ついたヒロシが佇んでいると、そこに銃を忍ばせた溝口が接近してきて…（第13話）。●本巻の特徴／“幽霊”との戦いで重傷を負い、長期入院を余儀なくされたヒロシ。現役復帰を前に自宅へ戻るが、そこで彼の脳裏に死んだはずの幽霊が現れる。日常を取り戻すにはヒグチを暗殺するしかないと、幽霊から拳銃を託されたヒロシは…？●その他の登場人物／溝口（ヒロシの事務所の先輩で、ベテラン執行代理人。残忍な性格）、山田一郎（ヒロシと一緒に事務所に入った新米執行代理人。気が弱い） 、ケイコ（ヒロシと同棲中の恋人。だが関係は微妙
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そのじつ
9
頭の足りないナイスバディ美女は松本作品の常連キャラクター。中学の体操着(たぶん)着用の場合が多い。イノセンスの化身。松本次郎のジュリエッタ・マシーナ。(by町山智浩「トラウマ恋愛映画入門」)そしてまた、マグダラのマリアごのみ(なんてよく知らないで言ってしまうが)的な聖なるアバズレ幻想は普遍的存在なのでしょうか。身勝手なご都合主義的理想像にムカついた？石原慎太郎が「完全なる遊戯」を書いたのでは、と町山さんが匂わせていて大いに参考になったが、2014/01/07
眠る山猫屋
6
再読。映画版フリージアの元ネタだ！過去を悔いメル友の女の子にも会わず、孤独に生きるトシオ(映画版だと西島秀俊さん)。彼に仇討ち執行通達が来た。もちろん向かうのはヒロシ。狂いが生じ始めた殺人マシーンをギリギリの所で救っていたのは実はケイコ。ヒロシの擬態する生活のオプションに過ぎなかった彼女が、崩れかけたヒロシを甦らせるのか。2016/03/18
moya
1
溝口はなんか尸良に似てるよね。髪型もそれっぽいしね。読みづらかったこのタッチも慣れてくるとドロヘドロみたいでいいかも。2014/06/11
Catch_22
1
みんなイっちゃってるからどうなるか？2013/04/22
shikami
1
相変わらず主人公の頭がおかし過ぎてどうも・・・いや、みんなおかしいんですけど。唯一まともそうなのは山田くらいでしょうか。読者が感情移入できそうなのは、彼くらいなものです。2010/03/02
