出版社内容情報
テト攻勢の夜が明けて、米軍の反撃が始まる。神風は…
テト攻勢・サイゴン攻略戦、佳境に突入。
深夜の奇襲で米大使館を占拠したベトコンだが、態勢を立て直した米軍の熾烈な反撃が始まった。
動き出した巨大な影。
ベレー帽をかぶるそのシルエットは、あの男なのか!?
ベトナム残留日本兵・ヤスクニ率いるサイゴン攻略部隊は、危機的状況に陥る。
しかし、旧正月(テト)には帰ってくると約束したお姫さま(プランセス)は、未だ中国で修行中!?
神風は、吹くのか。
【編集者からのおすすめ情報】
西島氏らしいスタイリッシュかつ爽快感のあるバトルシーンは今回も健在です。
さらに、ヒカルやお姫さま、三連華の長女・ロンたちの今まで見せなかった意外な一面がみれるのも大きな特徴。
第二部に入り、物語全体としても大きなターニングポイントに差し掛かりました。
ひさびさ登場のある人物も、かなりイイ味だしてます!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
多田幾多
18
「呪われろ。」今回はヒカルを中心にした巻かな?今までは「傍観者(カメラマン)」立ち位置にいたヒカルが、編集長によって自分の立ち位置がブレて崩れて逝くのがはっきり分かる。「今や虚無こそが報道だ。マシュー・ブレイディが、キャパが泣くぞ」って、なぜか一番しっくりくる台詞だなあと。編集長の台詞を見る限り、きっと彼も昔はヒカルみたいな奴だったけど、戦争とか、虚無とかに耐えられなくなって今になったんだろうなあと。 戦争ってなんだろうね?2014/04/15
神太郎
17
黒い三連華、ロン姉、散る!そして、ノルさんまでもが、恋に溺れる!!しかも、相手は変わり果てたライトニングさん!てか、ライトニングさんヤーボとティムがいなくなったからってそこまで太るなよ……。絶妙にかわいいし。そして、ヒカルの浮気現場(ロン姉の思いへの返答)を見てしまい空間を越える分身術からの秘策が不発で終わってしまう……。ヒカル、タイミング……。しかし、ほんと、主人公がいい意味でも悪い意味でも話を引っ掻き回してるなぁ。2020/09/10
眠る山猫屋
15
黒い三連華・長女ロン、最期の闘い。こんな台詞を遺しながら死んじゃうなんて・・・西島節の真骨頂。でもお姫様も可哀想。いやいやヒカル、引っ掻き回してくれます。そして次女ノル、まさかの初恋!?しかもお相手は・・・報われない恋ばっか。歴史の亡霊のように現れた編集長が、ヒカルの目を現実に向けさせるのか。バオは本当に退場してしまったのかな。2017/04/15
流之助
11
戦いのためだけに生きることはだれのため?2020/02/11
exsoy
11
神風は結局吹いたのか吹いてないのか…2010/10/31