出版社内容情報
あの頃、彼らは少年だった。そして今、人類は滅亡する。20世紀を生きてきた少年達は、いかに世界を救い戦ったのか…最後の冒険が、始まる。
▼第1話/陳腐な預言書▼第2話/陳腐な日本人▼第3話/入れ墨の男▼第4話/蠢く真実▼第5話/2001年の勇気▼第6話/2001年の別れ▼第7話/この素晴らしき世界▼第8話/史上最大のショー▼第9話/防毒マスクのセールスマン▼第10話/タイム・リミット▼第11話/ばんぱくばんざい▼第12話/虹のこちら側▼第13話/虹のむこう側●主な登場人物/遠藤健児(通称ケンヂ。2000年末、自分が子供の頃書いた「よげんの書」通りに、謎の男“ともだち”が世界を滅ぼそうとしているのを知り、仲間と共に戦い、命を落とす)、遠藤カンナ(ケンヂの姉・キリコの娘。17歳の女子高生。ケンヂの遺志を継ぎ“ともだち”への復讐を誓う)、ともだち(“血の大みそか”で狂言による人類救出劇を演じ、世界のカリスマとなった支配者。2015年に暗殺される)●あらすじ/2015年、ヴァチカン。元ストリートギャングのルチアーノ神父は、急死した師・ペリン神父が研究していた一冊の古文書に違和感を感じ、出所を調べ始める。「2015年で西暦は終わる」と書かれたその書は、実は最近作られた偽物。行き着いた古文書偽造屋は、依頼者は大金を積んだ日本人だと告げるが…(第1話)。●本巻の特徴/ヴァチカンで見つかった怪しげな予
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
saga
24
【再読】いきなりイタリアの出来事から入った本集では、ローマ教皇庁ですら〝ともだち〟が浸潤していることを読者は知ることになる。そして2015万博での〝ともだち〟の復活劇は、人々を狂信的にさせるに足る演出だった。巻末では遂にケンヂが!2014/12/26
サルビア
20
ともだちは死んだはずなのに、ローマ法王が暗殺されそうになったとき、身を挺して法王を守り、撃たれて死ぬかと思っていたら生きていた。どういうマジックなんだろう。でも、これでまたともだちは法王を救ったということでいいもんになってしまった。細菌はセールスマンによって世界各地でばらまかれた。2016/12/19
檜村
20
前々から不思議に思うのですが、身体に絵が描いてある人たちって神父になる傾向が強いのは何故?あとで調べてみます笑ともだちの演出により復活を遂げ世界中にウイルスをばら撒き滅亡した。ここで漸くケンヂの登場だ!!2016/09/15
momogaga
17
日本の歴史も勝者が変えてきた。ともだち歴でどのように変わっていったのか。正しい歴史に戻すことができるのか。新しい章が楽しみだ。2015/08/31
入江
14
まさに神巻! 展開の面白さ、絵の迫力、セリフの力も凄まじい。史上最大のショーを一歩引いた視点から描く。ルチアーノ神父なんて、無線機の声だけなのに必死の形相で拳銃を撃ったであろう場面が伝わる。怒涛の展開。さらに、ともだちがいるだけで神々しく、表情をみせるシーンではイエス・キリストのようにさえ見える絵。小さなセリフだが、死者の数に慣れてしまって「おっそろしいなあ」とこぼす刑事さん。コロナなニュースも同じように受け取ったことを想起させる。作者の想像力が恐ろしい。ヤクザと神父の珍道中もあり、超充実の巻でした。2023/10/14