出版社内容情報
元・銀行マンの赤木旬太郎は妻の実家の築地の仲卸の名店『魚辰』の三代目を継ぐことになったが、そこは素人。旬太郎の悪戦苦闘が始まった。
▼第1話/カキ喰えば…(前編)▼第2話/カキ喰えば…(後編)▼第3話/サヨリの意気地(前編)▼第4話/サヨリの意気地(後編)▼第5話/魔法をかけられた魚(前編)▼第6話/魔法をかけられた魚(後編)▼第7話/下支えの出汁(前編)▼第8話/下支えの出汁(後編)●主な登場人物/赤木旬太郎(元・銀行マン。妻の実家、築地魚河岸の仲卸『魚辰』の三代目を継ぐことに…)、拓也(『魚辰』に入って3年目。素人の三代目をいろいろ助けてくれる)、英二(『魚辰』を実質的に仕切る男。魚の目利きは超一流)、雅(『魚辰』6年目。仕事がおもしろく、素人の三代目がおもしろくない?)、エリ(お帳場さんと呼ばれる経理担当。フグが好き)●あらすじ/冬の味覚の王様、カキ。しかし「あたりやすい」ともいわれ、販売時には生食用・加熱用ともに厳しいルールがある。ところが、とある客から「加熱用を生で食べるのが旨い」と聞いた三代目。危険を覚悟で食べてみたら、本人は平気なのにカキを食べていない妻があたってしまった…なぜ?(第1話)●本巻の特徴/カキに「あたる」理由を知っていますか? 鮮度が落ちているから、加熱しないから…じゃないんです。読んでおいしい、目からウロコの第6集!!●
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
剛腕伝説
13
何年か振りで読んだけど、たまらなく面白い。 牡蠣の食中毒の原因はウイルスだった。知らなかった。生食用の殻付き牡蠣は紫外線で殺菌した後に海水に24~48字間つけて牡蠣の中を浄化している。生食用の剥身のパックは、塩素と海水と一緒にパックし殺菌している。だから加熱用に比べて味がふやけてしまう。但し北海道厚岸の牡蠣は、2年厚岸湖で育て、更に1~2年、あちこちに移動させながら育てている為、大きく味の濃い良質の生食用牡蠣となっている。植物プランクトンの為に植林までしているらしい。すごい努力をされている。2022/07/05
シュウ
4
当時と現在で随分状況も変わったなぁと思いつつ、地道な取り組みの成果を実感、カキ、季節のサヨリ、アイナメ、トビウオ。魚介スープ最高。2015/03/29
シーナ@食べ物漫画好き
2
6冊目 牡蠣と食中毒、加熱用牡蠣と生食用牡蠣の違い。取手さんと細魚、旬を先取りしすぎる走りの初物。小百合さんと細魚の御椀。一番丸の生け簀の魚、魚を休ませ乳酸を抜く、餌止めして若芽やカジメなどを排出させて磯臭さを抜く…確かに理屈。ラーメンのダシに煮干し、秋刀魚干しに焼きアゴ。2017/11/22
阿輸迦
2
カキの養殖は、日本では江戸時代広島で始まったんだ。知らなかった。サヨリという魚、食べたことない。機会があれば食べてみたいものだ。2014/03/01
かやま
1
お客さんのために採算度外視で動く事が多いけど、それでいいのかなあ。単純に良い所でもあり悪い所でもあるっていうことかな。2016/10/22
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- 和書
- たて・ヨコ組版自由自在