出版社内容情報
▼第1話/ちゃぶ台の値▼第2話/激闘! 放れ独楽▼第3話/渇いた空▼第4話/誓いの錠(前編)(後編)▼第5話/老人は美術館を目指す▼第6話/偽藤田営業日記▼第7話/上海蓮華窯炉▼第8話/サトゥルヌスの子供たち●主な登場人物/藤田玲司(フジタレイジ。ニューヨーク・メトロポリタン美術館元学芸員で、主に贋作を扱う画廊「ギャラリーフェイク」のオーナー。美術界の表と裏に精通している)、サラ(フジタのアシスタント。フジタに好意を持っている。実家はアラブの大富豪)●あらすじ/サラにせかされて、一緒に自分の部屋の大掃除を始めたフジタ。ところが、動かしたことのない本棚の裏から、一台の古いちゃぶ台が出てきた。乱暴に扱おうとしたサラに、フジタはそれがギャラリーフェイクの商品であることを説明する。しかもそのちゃぶ台は、現在テレビを賑わせているタレント、小金沢リョウと関係があって…?(第1話)●本巻の特徴/ちゃぶ台やからくり錠などの「和モノ」からアフリカンアート、南宋画など様々な“美”を取扱う本巻。また、第6話ではサラがスカウトしたフジタの偽者(フェイク)、藤束礼二が登場する!!●その他のデータ/ちゃぶ台(第1話)、アフリカンアート(第3話)、からくり錠(第4話)、南宋画(第5話)、上海蓮華窯炉(第6話)、ゴヤ(第7話)
細野 不二彦[ホソノ フジヒコ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
wata
48
サトゥルヌスの絵が怖すぎて、全部持ってかれた(T_T)2016/08/13
くりり
32
フェイクなフジタ、すぐ店を潰しそう(笑)2016/08/12
山田太郎
24
再読のはずですが、きれいに記憶にない。ので、楽しく読めました。セブンイレブンのチョコレートとクリームはさんであったクロワッサンが売ってなかった。期間限定なのかな。最近一番のお気に入りだったのですが。2018/11/30
山田太郎
12
年取るともう買ってあるのに、また買ってきてしまうとか家族を泥棒扱いするとか昼ごはん食べたかどうか忘れるとか愉快なことがあるらしいと聞いていたが、我が身がそうなりつつあるというか再読なのに全然とまではいかないけど、ほぼ忘れたりするのがたいへんいけないと思ったが、周りが余計タイヘンだなと。そのうち家の帰り方忘れそうだな。2023/05/11
ムーミン2号
8
第26巻は「サトゥルヌスの子供たち」がサブタイトル。子どもの虐待と向き合おうとする女優の話で、美術史上最も恐ろしい絵と言われるゴヤの「わが子を喰うサトゥルヌス」と引っかけてある。その女優の子ども虐待を追っていた芸能記者が奥さんに逃げられるのは何とも皮肉だ。「激闘!放れ独楽」ではフジタもベイファイター(≒ベイブレード)に夢中になるのだからねぇ。動物園に長く勤め、退職して美術館にボランティアで入っているおっちゃんが、南宋画の名品を贋作と見破る話(「老人は美術館を目指す」)は愉快。ニホンザルが描かれてるって。2018/12/30