ビッグスピリッツコミックススペシャル<br> ありがとう 〈上〉

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ビッグスピリッツコミックススペシャル
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  • サイズ コミック判/ページ数 446p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784091857712
  • Cコード C9979

出版社内容情報

愛と平和、SEXと暴力……“家庭”こそが、第三次大戦の戦場だった。大反響を呼んだ20世紀最高最後のネオ・ホームドラマ。全面新装版登場!!

▼第1話/寒い国から来た男▼第2話/父帰る▼第3話/ケーキを焼く▼第4話/誕生日を祝う▼第5話/耳かき男を解放する▼第6話/奴らが再び侵入する▼第7話/留置所に入る▼第8話/留置所で眠る▼第9話/弁当を作る▼第10話/登校を拒否する▼第11話/シチューを煮る ▼第12話/会社をやめる▼第13話/レストランで働く▼第14話/奴らに再び会う▼第15話/よっちゃんが告げる▼第16話/よっちゃんが走る▼第17話/花屋の前にたつ▼第18話/ファミリーレストランへ行く▼第19話/貴子をさがしに行く▼第20話/貴ちゃんが長い夜を渡る▼第21話/朝をむかえる▼第22話/そして5日が過ぎる▼第23話/テレビがレポートする ●登場人物/鈴木貴子(鈴木家の次女。中学生)、鈴木昌子(鈴木家の長女。私立の女子高生)、鈴木一郎(貴子・昌子の父。会社では課長) ●あらすじ/鈴木一郎(父)が単身赴任から帰ってみると、母はアルコール漬け、姉はクスリで朦朧としセックスやり放題……。しかも家のなかには、不良が入り込んで好き放題をやっていた。すっかり荒廃した家庭を見た父は半狂乱になり……(第1話)。人質に残したひとりの不良以外を家から追い出した父。だが、人質を取り戻そうとする不

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゅん

12
ジョン・ル・カレの引用から始まり、怒涛の展開でこの世の地獄絵図を描いていく。父の人物造形の歪み方が秀逸というか、分からず屋の複雑でリアルな人間像を見事に抽出している。父と子の断絶ってこうやって生まれるんだよなということが切実に伝わってくる。意外と書き込みが多い印象だけど、性描写になると書き込みが少なくなる。2020/02/01

さとさとし

4
エロス&バイオレンス。父親が5年間の単身赴任を終え家に帰ってくると、言えば不良のガキどもに選挙され、娘たちは強姦されていた。という始まりからクラクラする。父親は怒り心頭、不良たちを殴り突き刺し追い返すのだが、逃げた不良たちが再び家の前を取り囲み仕返しを図る。 不良VS家族の戦いになると思いきや、自分こそが正しいと思い込んでいるわからずやの父親と跳ねっ返りの妹の間で戦いが始まり…ってな展開で、まあ、イライラする。 とにかく、読むのがつらい。でも途中でやめるのも気になってつらい。とんでもないものを書いてくれた2019/12/17

cho

4
アンモラルな若者達の狂犬じみた暴力に晒されて、おうちの中はグッチャグチャ。必死で守ろうとするオヤジは完全に空回り。だって崩壊の因子は、暴力よりも先にずっと家族の中にくすぶり続けていたのだから。一度壊れ始めたらもう止まらない。修復しようといじくるほどに、泥のお城はボロボロ崩れる。従順だったお母さんは壊れた。優等生だったお姉ちゃんも壊れた。思春期の貴ちゃんは自ら壊れた。足掻くオヤジの家族愛はほとんど暴力に近く滑稽ですらある。文字通り必死なオヤジと、醒めた貴ちゃんの視点で綴られてゆく、明るい崩壊家族日記。衝撃。2011/06/11

Nikkai

1
家族全員が被害者であり加害者でもある、救いようのない展開に目を背けたくなった。家族を理想の姿にしようと奮闘する(しかしから回っている)父がボケで、中学生の妹貴子がツッコミという構図のギャグっぽい描写も多くあり、フィクションとして楽しむこともできる。しかし、現実の社会問題から着想を得たであろう家族の不幸はリアリティがあるため、なんだか深刻な社会派ドキュメンタリーを見た時と同じような感情や思考になってしまった。 あと、後ろの方に載っていた書評で、下巻のネタバレをくらったのが悲しかった。2023/02/24

赤魚

1
はじめて読んだのが小学生の時で、人格形成に多大なる影響を与えた作品。みみかきと手首にトラウマ。2016/10/16

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