出版社内容情報
人の命を助けるはずのメスが、怪物を産み出すことになろうとは!! 激動のヨーロッパを舞台にした、戦慄のサイコ・サスペンスいよいよ発進。
▼第1話/怪物のラブレター▼第2話/脱獄囚▼第3話/弁護士▼第4話/目撃者▼第5話/決意▼第6話/泥だらけのサンドイッチ▼第7話/ヘレーネとグスタフ▼第8話/脱走▼第9話/402号室●登場人物/天馬賢三(脳神経外科医)、ヨハン・リーベルト(殺人鬼)、ニナ・リーベルト(ヨハンの双子の妹)●あらすじ/ついに逮捕されてしまったテンマ。Dr.ライヒワインは、エヴァと共にテンマに面会に訪れるが、警察からすげなく断られてしまう。一方、ルンゲ警部は赤いバラ屋敷を訪れ、何者かが書いた不気味なラブレターを発見する(第1話)。▼テンマは、警察の厳しい追求にも黙秘を守り続けていた。そんなとき彼は、脱獄の名人、ギュンター・ミルヒから「俺と一緒に逃げないか」と誘われる(第2話)。●その他の登場キャラクター/ヤン・スーク(プラハ署の新米刑事)、エヴァ・ハイネマン(テンマの元婚約者)、ルンゲ警部(ドイツ連邦捜査局警部)、Dr.ライヒワイン(テンマの理解者)、ギュンター・ミルヒ(脱獄の名人)、フリッツ・ヴァーデマン(テンマの弁護士)、ロベルト(テンマがかつて狙撃した男)●この巻の特徴/無実の罪で逮捕されたテンマと、彼をめぐる人々の心の葛藤。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
165
ルンゲの動きとかエヴァの動向とか気になることだらけだけど、何か真相に近づいている感じはする。2016/03/22
Y2K☮
32
脱走歴12回の脱獄王ミルヒ&冤罪を許さぬ弁護士ヴァーデマン登場。どちらもシーラッハの短編集に出てきそうな穏やかならぬ背景の持ち主。一見正反対の人生を送っている彼らが実は同じものを求め、巨大で理不尽な見えない何かと戦っている。浦沢氏はメインストーリーを邪魔しないこういうサブキャラの使い方が本当に素晴らしい。脱獄で思い出すのはやはり「ショーシャンクの空に」と「大脱走」か。又観たい。怪物ヨハンの核心まであと少し。どうでもいいけどミルヒの子分であるグスタフの外見が昔の職場のマネージャーとそっくりで笑ってしまった。2017/12/10
まあか
20
どんどん色んなことが起こって、読んでて飽きない。テンマはどうなるの?エヴァは?2020/05/23
ワダマコト
20
結局、事態を進展させているのは渦の中心にいるテンマか、独自の力で突き進むルンゲくらい。他の人達はテンマを助けようとがんばっているけど、ヨハンの術中のなかでさまよい続けている印象だ。 2014/08/31
kagetrasama-aoi(葵・橘)
15
MONSTER 第十三巻。そして舞台は再びプラハから、ドイツのデュッセルドルフへ。冤罪事件を晴らすことで著名な弁護士ヴァーデマン登場。この人物がDr.テンマの弁護を引き受けるみたいですが、なんだか過去にあれこれあったみたいで気になります。あと、”ロベルト”、この男一体何者なの?不気味すぎる!ヨハンと接点あるよね……?色々な謎が増えていって???2019/04/13