出版社内容情報
拉致・監禁…キーチの次なる一手は！？
元総理、経団連会長、在日米軍司令官を拉致・監禁したキーチと、拘置所から出てきた甲斐…再会した二人は、再び手を組み共に行動することになる。湘南の隠れ家で、子供達を集め始め、何かを企む二人…果たして、その作戦とは！？
【編集担当からのおすすめ情報】
要人を拉致・監禁するという重大犯罪を犯してまでも、キーチが訴えたかったことは何なのか！？利権と私利私欲と自己欺瞞だけがはびこる、この国の大人たちに、キーチが吠える！！ニッポンの現実に納得がいかない全ての国民、必読！！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
6
いかなるテロも正当化などできない。そのことをキーチはむろんわかっている。元総理をはじめとする要人拉致の目的は、ただひとつ。この犯罪の責任を、国民に背負わせるためだ。この瞬間、「テロ」という言葉は「政治」に、「国」に置き換えられた。ポピュリズムの権化が、国民に牙を剥く。無策でマニフェスト破りの政権を選んだ国民に、キーチは告げるのだ。「選んだお前らの目は全員フシ穴だ。だから、選んだ責任を背負えっ。要求はひとつっ。『お前らが約束を守らせろ』」。国民はテロの当事者となり、この国を真剣に背負わざるを得なくなる。2012/08/14
capeta
2
電波ジャック大成功。全員を巻き込むってそういうことか。でも結局どうやって決めるのか。国民投票とか？次巻も期待。2018/07/21
shimojik
2
誰かを断罪しようとする人の気持ち悪さと、無言で従う人の気持ち悪さ。簡単に感化される人の気持ち悪さと、変わろうとしない人の気持ち悪さ。キーチの行動を甲斐が言語化して2人は大人になったが、言語は観念でしかないから複雑化し変化する現実と不整合をおこす。2人は旧弊化しつつある行動言語化の方法を子供たちに託し／押し付け、よりシンプルで現実的身体的なテロリズムを選択する。純化の先に何があるのか。そんな、読んで感動しちゃいけない超名作漫画。金魚が水槽を突き抜けるという、現実にありえないメタファーが痛い。2012/08/05
緑虫＠漫画
2
日本のポピュリズムが生んだ最高のエンターテイメント2012/07/11
宮本卓
2
たんに消費するだけじゃだめなんだろうな。2012/07/04
