出版社内容情報
今夜、キーチがテロを実行する！
世の中からつまはじきにされた者どもで構成された劇団・波羅蜜多とキーチが、遂に実行する。前総理、経団連会長、在日米軍司令官の3名を拉致するのだ。
第一の標的は、前総理の小池敬生。準備は万端。果たして計画は成功するか…！？ 悩める労働者は、今夜も悩んでいるだろう。
失業者は、失意のうちに今夜も悪い夢にうなされているだろう。
“世間”は今夜も静かだ。
だが今夜、“世間の一部”は昂奮している…。テロルの夜が始まる…！！
【編集担当からのおすすめ情報】
巻末特別企画、作者・新井英樹によるインタビュー「新井英樹の部屋」収録。
第7集のゲストは内田樹氏。大震災で根底から揺れ動き、いまだ揺れが収まらないかのようなこの国の、明日を語る！ 必読！！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
2
ついに、拉致と言う名のテロが決行される。ターゲットである前首相と経団連会長の、権力塗れな描写と同様、彼らが下品で小心者であることを示す描写をするのを新井英樹は忘れない。それは、私達とほとんど変わらない人間の姿でもある。ただ違うのは、彼らが権力の側にいるということ。キーチの正義は、市井の声を代弁しているからこそ、どこか危うさも内包している。その正義の限界を（もしくは矛盾を）、キーチ自身が気付いていることが、このテロの行く末を暗示しているような気がする。2011/09/29
capeta
1
総理と会長ゲットだぜ。ほぼ計画通りに事が進む。ということは次の計画でなんらかの問題がでるのかな。次巻も期待。2018/07/21
おかーきゃん
1
アンリミ2017/11/07
takashi ishii
1
前首相と経団連会長の拉致編。残り4巻でどうなるのか、、、テロで世界は変わるのか。2013/11/23
ころっぷ
1
念入りに練られた作戦。その実行の緊張感。そして予想外の波乱と成果。いよいよ戻れない道に踏み込んだキーチがどんな正義をこの国に示すのか。今後も目が離せ無い展開。2012/05/01
