ビッグコミックススピリッツ
一匹と九十九匹と 〈1〉

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  • サイズ コミック判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784091837998
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C9979

出版社内容情報

魂揺さぶる衝撃の読切連作集!

政治、社会、科学、知性、進歩、善意……
混乱の只中にいる僕たちは、一体何によって救われるのか。

異才が峻烈に贈る、珠玉のオムニバス・シリーズ!!
異端者達への鎮魂歌……
待望、瞠目の第1集登場!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

空猫

28
1-2巻とも読了。久々にエグる漫画に出会った。タイトルは聖書の「99匹の羊」になぞらえてある。何処にも必ず1匹居る、「迷える羊」を描く連作短編集。レビューを書くのが難しいし、わかったふりもしたくないのだが…ともかく何度でも読みたくなる作品だった。「1人助けたから1人殺してもチャラでしょ」…一度道を踏み外したからといえ「それで一生アウト」では無いけれど…。結局、迷える者同士で手を繋ぐのかな なんて事を思ってみたり。他の作品も読む。2021/12/17

りらこ

22
閉塞感とやるせなさ、狂気、そして救いを描くのが上手いなぁ。あり得ないがあり得そうだし、非日常的に見えることが隣で起きてそうに感じる。最後の2話連続の話は、コンビニ強盗となってしまった2人の逃走話だけど、歯車が狂い出すってこういうことなんだろうね。2023/07/19

たまきら

18
プライム無料本。なんで自分はほかの人と同じように感じられないんだろう?そう感じたことのある人たちが、ちょっとリンクできる…ラジオ局を合わすような気もちで、ゆっくりと。そんな感触を覚えながら読みました。生きるって、結構孤独ですよ。2020/07/08

BUBI

14
面白かった。面白かったけど、何が面白かったか、レビューを書こうとしてちょっと戸惑いました。何がってうまく言えない感じ。6話の内、最後の5話と6話は続きものなので、5つの短編がこの1冊に収まっています。みんなよかったけど、私が一番好きなのは2話の「オーバードーズ」かな。どの話も、現代を生きる閉塞感みたいなものが描かれているんだけど、その閉塞感に少しだけ救いがある物語。中でも「オーバードーズ」は明確に「救われる」話なので好きなのかも。私達はみんな、こういうどうしようもなさの中で今を生きているんだよね。2021/06/20

おーすが

8
人はみな弱く孤独であるが、エゴの共有という一点において幸せを分かち合うことができるのかも。ルカ傳福音書に立ち戻り、うーむ、と考えてしまう。女子高生の話(これが一番すき)の「一人くらい殺したってチャラでしょ」というセリフに、他の作品にも通じる「罪と罰の公平性」というものへの作者のこだわりが見て取れる。面白い。2021/06/02

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