出版社内容情報
植物を愛するように人を育てる異色の家庭裁判所判事・桑田義雄。現代の人々の愛と孤独を優しく描く都会派森林浴ドラマ。
▼第1話/カタバミ▼第2話/マンジュシャゲ▼第3話/ジュズダマ▼第4話/ハシバミ▼第5話/クロッカス▼第6話/アシビ▼第7話/リンゴ▼第8話/沼▼第9話/オランダナデシコ●登場人物/桑田義雄(高原地方裁判所判事)●あらすじ/寺尾少年をめぐる体罰事件の裁判が進む中、寺尾の同級生で優等生の川上が重大な証言をする。それは、学校で起きた格技場のボヤ事件の犯人が、教師達が疑っていた寺尾ではなく川上本人だというものだった。この証言によって裁判は寺尾親子にとって有利なものになるが……(第2話)。●本巻の特徴/最終巻であるこの第15巻では、寺尾少年をめぐる裁判の判決が下される。裁判は終わったが、寺尾の心の中には桑田の言葉が残る。時がたち、少年がその言葉の本当の意味を理解するまでに成長した様子が描かれ、読む者の胸を打つ。●その他の登場キャラクター/桑田の息子・桑田守(第1話)、桑田の友人の植物学者(第1話)、高原市立栄中学の生徒・寺尾(第1話)、寺尾の母(第1話)、弁護士・英憲太郎(第1話)、高原市立栄中学の生徒・川上(第1話)、弁護士・三越三郎(第2話)、高原地方裁判所裁判長・薬師寺新伍(第2話)、高原市立栄中学教師・緒方(第
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しいたけ
36
「号泣」はここでは使わないと最近密かに決めていたのだが、使います。しました。皆がもがき苦しんでたどり着いた空は、カラッと開けた空ではなかった。鬱蒼とした沼地から見上げた木々の合間に漸く見つけた透きとおる碧。さあ大人たち!子どものためじゃなく、自分のために悩もうよ!と声をかけたい。「大切なのはリンゴを眺めることじゃない。食べることです。たとえ毒が入っていたとしても」リンゴは「愛」だと思った。「生きること」だと思った。それぞれの沼への別れに胸が熱くなる。悩み、立ち上がり、歩き出したヒーロー達に、どうか幸あれ。2016/03/19
ひとえ
2
マンガワンで一気見してしまった。面白い面白いと読み進め、ふと気づけば30年近く前の作品。良いものは時代を選ばないらしい。まるくんが判事になって現代に向き合う話、なんかもあれば見てみたい。2022/01/03
絵具巻
0
文京区立真砂図書館で借りました。2014/12/26
ミランダ
0
すごくはまってしまった。良かった。2014/02/23
だんぶる
0
いいこと書いてるなぁ。子供に寄り添い成長を促す、素晴らしい!!2013/12/10